「誰?」 新日本民俗学2008
<展示作家>
菅絢子
■顔を剥ぎ取られた瞬間、その人間は明瞭な個を失う。思わず「誰?」と問いたくなる彼の全身像を知るためには、二つの方法しか残されていない。かろうじて垣間見える彼のアイデンティティーを掬い取るか、等身大の彼に身を重ね、空虚な顔を代弁するか。土着、そして個人。乖離しつつあるように見える両者を提示した上で、優しく再考を突きつけてくる菅絢子の作品は、人間の原初を探るための究極のエンターテインメントである。
■観光地によくある「顔出し看板」の形状を模した作品(<HIRATA MITSUE>ほか)を展示します。是非カメラを持ってご来場ください。
期間:2008年3月27日(木)〜4月5日(土)
時間:12:00〜20:00(土日は19:00まで/3月27日は17:00から)
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス)
入場料:無料(予約不要)
【 プロフィール 】
菅絢子|Ayako Kan
1981年埼玉県生まれ。東京芸術大学音楽環境創造科卒業。4月より同大学大学院映像研究科修士課程に在籍。