ぼくたちと本とが変わるときの話 第3回
内沼晋太郎(numabooks代表/book pick orchestra発起人)
<第3回ゲスト>
施井泰平(現代美術家)
飯田竜太(アーティスト)
■本は、いつか本当になくなってしまうのか?
■ぼくは、決してなくなりはしないけれど、既に変わりはじめているし、きっともっと変わっていくと思っています。
■「ぼくたちと本とが変わるときの話」は、本を中心に、広くメディアとコンテンツが変わっていく様について、毎回ジャンルの異なるゲストを招いて話をするシリーズです。
■今回は、「本」を素材やモチーフとして作品を制作している気鋭のアーティスト2名をゲストにお迎えします。現代美術の最前線にいながら「本」を扱っている2人が、本や出版の未来をどう見ているか、アートの力によってそれがどう変わるのか(あるいは変わらないのか)、というようなことについて、あれこれ話します。
日時:2008年4月30日(水)20:00〜22:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス)
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)
協力:YUKARI ART CONTEMPORARY
【 プロフィール 】
内沼晋太郎|Shintaro Uchinuma
1980年生まれ。ブック・コーディネイター、クリエイティヴ・ディレクター。一橋大学商学部商学科(ブランド論)卒。2003年、本との偶然の出会いをプロデュースするユニットbook pick orchestraを設立、2005-2006年、book room [encounter.](北仲WHITE/横浜)などを運営。2006年「本とアイデア」のレーベル「numabooks」を設立。「TOKYO HIPSTERS CLUB」「HANSEL & GRETEL」など数多くの書棚のプロデュースを手がける。飯田竜太、施井泰平と共にアーティストユニット「森」としても活動。主な展覧会に「numabooks CAP BOOK MARKET」(gallery ROCKET/2008)など多数。「[本]のメルマガ」で「ぼくたちが本と出会うときのこと」を連載中。2007年、紹介制のサロンスペース「EAT TOKYO」をオープン。
施井泰平|Taihei Shii
1977年東京生まれ。現代美術家(YUKARI ART CONTEMPORARY所属)。東京芸術大学非常勤講師。幼少期をアメリカで過ごす。「インターネットの時代におけるアートのあり方」を喚起するWebプロジェクトや美術制作で知られる。最近は文庫本を加工した作品群を制作、書物の物質としての存在意義の再考を鑑賞者にせまっている。建築家の安藤忠雄氏がシリーズ最大の作品を購入したことや、各方面から注目される「Tokyo Bar(トライベッカ、NY)」に巨大な壁面インスタレーションを納めたことでも話題を集めた。2008年8月23日〜9月20日、YUKARI ART CONTEMPORARYにて個展開催予定。
飯田竜太|Ryuta Iida
1981年静岡生まれ。アーティスト(tsca: takuro someya contemporary art 所属/B.T.A.P: 東京画廊 所属)。日本大学芸術学部美術学科彫刻卒業。目に見えない言葉や文字の存在、いわゆる情報の集合体に惹きつけられ、作品を制作。紙や文字を媒体にし、時間とともにパッキングされた集合体として本を扱うことで、彫刻作品としての本を成立させる。カッティングなどの手法によって、本の中に見える景色は、文字情報をはるかに超えた緻密な情景を垣間見る事ができる。本の中に広がるイメージをより鮮明なものに変え発信することで、文字や情報の持つ変動性を意識化させる。2007年9月にgraf media gm(大阪)にて個展「fact of accumulation 07」、7月にbunkamura gallery(東京)にて個展「oratorycal inventory 07」など、精力的に活動を続けている。2008年10月にはtakuro someya contemporary artにて個展が企画されている。