TALK: 1130

装うとは何か?ファッションとは何か?
—装う立場と作る立場—


<ゲスト>
ナンジョウフミトシ(某ファッションブランド企画生産)
ナカムラユカ(早稲田大学 文化社会研究所 客員研究員)

■毎日繰り返している「装う」という行為。何気ないことのようですが、「装う」ことには様々な選択がつきまといます。スカートにしようか、パンツにしようか。シャツはパンツから出そうか、出すまいか。ジャケットはコムデギャルソンだけど、インナーはユニクロにしよう…などなど。それは、自身のライフスタイルや主義主張の表現にもつながっています。その意味で、装いは、私たちが個人にとっての社会との接触面であると言えるでしょう。
■では、作る側の視点はどこにあるのでしょうか。ファッション・デザイナーにとっては、当然のごとく、衣服=ファッションは表現でしょう。その一方で、ファッションが「商品」である限り、ビジネスという側面に晒されることになります。表現とビジネスとのせめぎ合いの中で生まれるファッションは、私たちにどのような装いを提案しているのでしょうか。
■今回は、装う立場と実際に製作に携わっている立場の両方の視点から、コムデギャルソンの事例などを取り上げながら、衣服やファッションの個人的/社会的な可能性と限界について考えます。

日時:2008年11月30日(日)19:00〜21:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)

【 プロフィール 】
ナンジョウフミトシ|Fumitoshi Nanjou
1975年福井県生まれ。早稲田大学政治学科卒業後、(株)髙島屋婦人服部入社。オートクチュールの勉強を経て、現在、パリコレクション某ブランド企画生産として活躍中。
ナカムラユカ|Yuka Nakamura
早稲田大学 文化社会研究所 客員研究員。ファッションや都市についての社会学的な研究に従事。携帯電話市場についての調査・分析も行う。近著『どこか<問題化>される若者たち』(共著)恒星社厚生閣。