マテリアルの開示の可能性、を考える
<ゲスト>
金氏徹平(アーティスト)
<モデレーター>
粟田大輔(美術解剖/美術批評)
■マテリアルとは何か。それは、単に物質や素材を意味するのでありません。マテリアルとは、単一の主体に抗するソリッドな物質ではなく、三次元的規定を介在させることにより「主体/物質」「事物/イメージ」「理念/現実」といった二元的図式を弛緩させ、両者を結合あるいは媒介させるインターフェースのような可能性を秘めています。
■今回、横浜美術館での個展「溶け出す都市、空白の森」を終えたばかりの金氏徹平をゲストに向かえ、展覧会の内容に焦点をあてながら「マテリアルの開示の可能性」について考えていきます。
日時:2009年6月5日(金)20:00〜22:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス)
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)
【 プロフィール 】
金氏徹平|Teppei Kaneuji
1978年生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。主な個展に「溶け出す都市、空白の森」(横浜美術館/2009)「TEAM 10 金氏徹平『Ghost In The City Lights』」(トーキョーワンダーサイト渋谷/2008)「金氏徹平展 splash & flake」(広島市現代美術館[ミュージアムスタジオ]/2007)「smoke & fog」(児玉画廊[東京]/2007)「hole & all」(児玉画廊[大阪]/2007)など。主なグループ展に「Re:Membering -Next of Japan-」(Doosan Art Center, Seoul/2009)「MOTアニュアル2008 解きほぐすとき」(東京都現代美術館/2008)「Tangent」(国際芸術センター青森/2008)、「Discharge Mode To Order」(本町実験ギャラリー/2008)など。
粟田大輔|Daisuke Awata
1977年生まれ。東京藝術大学/玉川大学非常勤講師。第13回「BT/美術手帖」芸術評論募集佳作(「榎倉康二における出来事性と層の構成」)。共著に「現代アート事典」(美術手帖=編、美術出版社/2009)。主な企画展に「ヴィヴィッド・マテリアル」(2008)。