アートプロジェクトの「希望」を考える
<ゲスト>
崔 敬華(キュレーター)
小泉元宏(東京芸術大学大学院博士課程在籍/日本学術振興会特別研究員)
秀島美弥(日本総合研究所 研究員)
■昨今、日本各地、世界各地で実施されているアートプロジェクト。地域における、もしくは地域と関わるアートプロジェクトが多発する背景は何か? アートプロジェクトに「希望」を持つすれば、それはどのようなものか?
日時:2009年8月21日(金)17:00〜
会場:CIAN(アクセス ※198)
予約:不要 参加費:無料
【 プロフィール 】
崔 敬華|Che Kyongfa
キュレーター。1977年生まれ、東京在住。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ美術史論修士課程、マルモ・アート・アカデミー、クリティカル・スタディーズ修了。主な企画は、「OK Video Festival」(ジャカルタ/2005)、「Mindscapes」(東京/2006)、「Recycled」(オスロ/2008)、「The Demon of Comparisons」(アムステルダム/2009)。現在、文化の関係性と共存についてグローバルに考察するコラボレーションプロジェクト、 Electric Palm Treeや、若手アーティストへの支援を行うArtist Pension Trust Beijingの共同ディレクターを務める。
小泉元宏|Koizumi Motohiro
長野県出身。現在、東京芸術大学大学院博士課程在籍、日本学術振興会特別研究員。専攻は西洋音楽史、近現代美術史、社会学。東アジア地域のフィールド調査を行いながら「国際美術展」「音楽祭」などを対象として、芸術と社会のあいだの関係性・政治性について研究している。
秀島美弥|Miya Hideshima
日本総合研究所 研究員。ハンプシャー・カレッジ(米国)卒業後、ニューヨークを拠点に公共施設との展覧会企画やアジア発アートの国際的なプロモーションに携わる(2001年〜2005年)。タフツ大学大学院フレッチャー・スクール(米国)を経て、2008年からデザイン・ファッション・観光分野の地域発ビジネスに携わる。アートと地域振興についての勉強会を2009年から共同主催。
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CIAN(Center for Interkocal Art Network)とは
現在、日本のみならず世界各地で「地域」を舞台とした芸術表現活動が実施されています。
美術館やギャラリーといった「美術」が特別に扱われる場所ではなく、日常の生活空間のなかにおいて執り行われ芸術表現活動そのものの意味を問いかける試みとなっています。
日本ではこうした活動の多くを「アートプロジェクト」という名で年間100件近く実施されています。
しかしながら、その「アートプロジェクト」の総体は明確な活動イメージをもつものではなく、多種多様な芸術活動の集合体となっています。
CIANはこの混沌とした「アートプロジェクト」に対して多彩な角度から分析研究を行い、その活動の総体の意義を明らかにすることを目的としています。
ここから現在活発に展開されている「アートプロジェクト」がもたらす地域社会へのインパクトを計測し、新たな知見と可能性を産出するアートプロジェクトの方法論の輪郭を切り出していきます。
社会とそこに暮らす人々に密に関わり、新たな生活空間を創出するアートプロジェクトは21世紀における新たな芸術表現の姿のひとつです。
CIANは、世界各地で行われるアートプロジェクトが生み出す「知」の集成と共有を目的として、地域社会において営まれるあらゆる表現活動の軌跡を蓄積し、研究する「アートプロジェクト」の総合研究施設となることを目指しています。
http://www.interlocalization.net/