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朝CAMP<11> ゲーテ『色彩論』
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<ゲスト>
飯島和樹(東京大学大学院総合文化研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員)
■朝CAMPは、通勤や通学前にコーヒーを飲みながら、ゲストが選んだ一冊の「古典」をみんなで気軽に読んでみようという企画です。今回読む本は、ゲーテ『色彩論』(ちくま学芸文庫)です。前半はゲストが関心に沿って発表します。後半はみんなでいろいろ話しましょう。朝のさえた頭で考えるとなにか新しい発見があるかも!
日時:2011年2月22日(火)7:30〜9:00
場所:渋谷周辺のカフェ(参加者にはメールでお伝えします)
定員:6人(要予約) 参加費:無料(飲み物代などは実費)
定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。(01/25 12:39)
【 趣旨 】
ゲーテは一般には文学者として知られていますが、鉱物や植物の形態の研究など、自然科学にも情熱を注ぎました。特に彼が『色彩論』(1810)において、ニュートンの色の理論に対して徹底的な反論を試みたことは注目に値します。ゲーテは,ニュートンが多様な色の世界を極めて限定的な実験室での観察に押し込めたことを批判しました。ゲーテの色彩論の特徴は、色彩を生理学・物理学・化学といった多様な観点から考察し、その多次元性と内的な秩序を強調したことにあります。彼の色彩論は,ウィトゲンシュタインやカンディンスキーをはじめとした哲学者や芸術家のみならず、色彩の心理学・神経科学にも影響を与えました。今回の朝CAMPでは、現代の色彩の心理学・神経科学の立場からのゲーテ『色彩論』の再解釈を交えながら,ゲーテの世界観の魅力に迫ろうと思います。(文責:飯島)
【 プロフィール 】
飯島和樹|Kazuki Iijima
東京大学大学院総合文化研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員。
専門は認知神経科学、脳機能イメージング。生成文法の理論に基づき脳機能イメージングの手法を用いて言語の脳内基盤について研究を行っている。共著書に『発達と脳−コミュニケーション・スキルの獲得過程』(医学書院, 2010)。
【 今回読む本 】
ゲーテ『色彩論』(ちくま学芸文庫)