地域系アートプロジェクトの第三世界
— 川崎昌平と「KOTOBUKIクリエイティブアクション」
<ゲスト>
橋本誠(寿オルタナティブ・ネットワーク プロジェクトディレクター)
■2008年より、日本三大ドヤ(簡易宿泊所)街のひとつである横浜・寿町エリアを舞台としたアートプロジェクト「KOTOBUKIクリエイティブアクション」が展開されています。最近各地で増えてきた、いわゆる地域系のアートプロジェクトであると言えますが、そのあり方にはいくつか特徴があります。
■このプロジェクトでは、「コア期間」というかたちでしか会期が設定されておらず、アーティストが制作に励む時期がばらばらです。また、制作活動は行っても、別の場所で発表をする作品だったり、ウェブ上や書籍を最終的な発表形態とする作品だったりします。
■鑑賞方法は、基本的に予約制のツアー形式のみです。ツアーのために制作されるマップは、コア期間が終了するまでは配布されません。
■なぜこのようなあり方をしているのか。ひとつのプロジェクトとしてのアピールポイントはどこにあるのか。小説作品の執筆で参加した川崎昌平の活動を例としてとりあげながら、その概要と展望を語ります。
※当日は4/18に発売の川崎昌平の小説作品「寿とは」の販売も行う予定です。ご興味のある方はぜひこの機会にお買い求めください。
日時:2009年4月29日(水・祝)19:00〜21:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス)
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)
【 プロフィール 】
橋本誠|Makoto Hashimoto
1981年東京都生まれ。横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展に「都市との対話 -Dialogue with the City-」(BankART Studio NYK, 神戸アートビレッジ センター/2007年)、「KOTOBUKIクリエイティブアクション」(横浜・寿町エリア/2008〜)など。また、「Tokyo Art Beat」「REALTOKYO」、雑誌『BT/美術手帖』『ARTiT』などでもアート関連記事を執筆している。