読みながら、『芸術』を考える。
(2)「社会と関わる芸術活動」の評価について
<ゲスト>
小泉元宏(東京芸術大学大学院博士課程在籍/日本学術振興会特別研究員)
■この連続企画では、ウェブや雑誌媒体の中の文章、展覧会のカタログ、論考などを読みながら、参加者間で意見を交換し合い、「芸術」「表現」「社会」「政治」…の現在を考えていきます。
第二回目参照予定のテクスト
ジェニファー・ロシュ『社会と関わる芸術、批評と不満』(Jennifer Roche, Socially Engaged Art, Critics and Discontents: An Interview with Claire Bishop)
■「読みながら、『芸術』を考える。」シリーズの第二回は、ライターのジェニファー・ロシュによるクレア・ビショップ(ウォーリック大学准教授)に対するインタビューを読み、議論していきます。今回のテーマは、「社会と関わる芸術」に対する評価の問題についてです。
■前回は、政治学者シャンタル・ムフらのテクストを足がかりとしながら、「民主主義」における公共空間のあり方や、そこでの芸術の「自律性」の問題について考えました。
■今回は、前回の議論を踏まえつつも、新たに「社会と関わる芸術(social engaged art 社会と関わりを持つことを求める/が求められる芸術活動)」について、その評価・批評の問題について取り上げていきます。
■コミュニティー・アート・プロジェクト、芸術祭、国際展、(芸術による)社会協働活動や、芸術のアウトリーチ活動、地域社会と芸術を結ぶ活動、観客参加型の芸術表現などに関連するテーマです。前回参加されなかった方も、どうぞご参加ください。
※当日、テクストやレジメ(日本語)を配布しますが、事前に下記リンク先からテクストをご覧頂くことができます。
コミュニティー・アーツ・ネットワーク(Community Arts Network)ウェブサイト
http://www.communityarts.net/readingroom/archivefiles/2006/07/socially_engage.php
日時:2009年4月30日(木)20:00〜22:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス)
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)
【 プロフィール 】
小泉元宏|Koizumi Motohiro
長野県出身。現在、東京芸術大学大学院博士課程在籍、日本学術振興会特別研究員。専攻は西洋音楽史、近現代美術史、社会学。東アジア地域のフィールド調査を行いながら「国際美術展」「音楽祭」などを対象として、芸術と社会のあいだの関係性・政治性について研究している。