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Research #3 <「表現の自由/解釈の自由」を求めて>
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【 発表 】
横尾千穂(一橋大学大学院言語社会研究科修了)<「表現の自由/解釈の自由」を求めて>
ここ数年、芸術に対する批判的な社会の風向き、主には作品が扱う内容に対する批判(と、その批判に対する批判)が強かったように思います。しかし、このような状況は、昔から幾度となく繰り返され、その時々で、様々に議論されてきたように思えます。今回は、特に美術領域に焦点をあて、こうした状況に対する問題提起や美術の意義を述べるのではなく、度重なる議論そのものから、私たちが理解してきた「美術」の要素や特徴を見出だす視点でお話します。
そこで、美術史や美術批評の水準で言えば、作品表現における天皇制タブーの問題として多く語られる「富山県立近代美術館問題」を事例に扱った修士論文(『美術をめぐる社会通念の形成と変容──史・資料にみる社会問題としての富山県立近代美術館問題』)から、芸術家たちが中心の市民団体「表現の自由を考える会」の活動の過程で生じた事態を紹介します。
問題を指摘するだけでは何の解決にもならない、けれど、声を上げなければなぜそれが問題なのかも伝わらない。しかしそこで、対立するような方法だけではない、別の可能性はいくつ考えられるでしょうか。「表現の自由」と、論文の結論として述べた「解釈の自由」をキーワードに、改めて史・資料に残された多くの議論を捉え直します。
【 コメント 】
成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)
日時:2017年6月6日(火)19:30~21:30 ※開場は19:00
場所:谷中の家(東京都台東区谷中3-17-11)
定員:15人(予約制) 参加費:1,000円(軽食付き)
定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。
<アクセス>
メトロ千代田線「千駄木」駅、JR「日暮里」駅、JR「西日暮里」駅から徒歩7分。
https://goo.gl/maps/wzWfI
<予約方法>
http://goo.gl/forms/SNvcllscqB
横尾千穂|Chiho Yokoo
1986年生まれ。2009年武蔵野美術大学芸術文化学科卒業。とちぎ蔵の街美術館学芸員(2011-2014)を経て、2017年一橋大学大学院言語社会研究科修了。美術作品をきっかけとする社会問題を事例に、関係する史・資料の収集と分析を通じて、美術がどのように理解されてきたのかを研究。現在は、たちかわ創造舎アシスタント・プロデューサー。月に一度ピクニックをする集まりpicniic共同主宰。
成相肇|Hajime Nariai
1979年生まれ。東京ステーションギャラリー学芸員。府中市美術館学芸員を経て、2012年から現職。同年より「基礎芸術 Contemporary Art Think-tank」のメンバー。専門は戦後日本のアヴァンギャルド。主な企画展に「石子順造的世界―美術発・マンガ経由・キッチュ行」(府中市美術館, 2011-2012)、「不幸なる芸術」(switch point, 東京, 2011)、「植田正治のつくりかた」(東京ステーションギャラリー, 2013-2014)、「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン」(東京ステーションギャラリー, 2014)、「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン」(東京ステーションギャラリー, 2014)、「パロディ、二重の声 ―― 日本の一九七〇年代前後左右」(東京ステーションギャラリー, 2017)
など。
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