タウンホール・ミーティング:表現の現場における暴力への対峙に向けて

//////////
タウンホール・ミーティング:表現の現場における暴力への対峙に向けて
//////////

あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の閉鎖は、日本の現代美術に決定的な危機をもたらしたと言えます。私たちが最も危惧しているのは、今回あいちトリエンナーレが、執拗な「抗議」や「テロ予告」の根幹にある差別的/排外主義的な暴力に屈すると、これからの現代美術の活動は、ますますたやすく暴力に左右されることになり、自己規制と差異への不寛容が蔓延するだろうということです。「表現の不自由展・その後」が再開されるには、さまざまな条件や制限をクリアしなければならないという点、したがって現状では実現は非常に困難だという点は認める一方で、差別的/排外主義的な暴力に対しては、あいちトリエンナーレの関係者だけでなく、色々な立場から美術に関わる人々が意志をもって抗わなければならないと私たちは考えます。そのために、中長期的にどのような具体的な行動が取れるのか、また同じ問題意識を持つ人々とのつながりをいかに構築できるのか、この提起に賛同してくれる人々と共に考えるためのミーティングを開きます。

<お知らせ(2019年9月8日10時)>
9月5日および8日、アーティストのユミソンさんがnoteで「Mee tooみたいな何か」「MeeTooみたいな何か、時系列で少しかきました(1)」と題したテキストを公開し、ご自身がディレクターを務めた芸術祭でのハラスメントを告発されました。私たちは、彼女のその意志と勇気に敬意を表すると同時に、彼女が訴えている人物の一人に、このミーティングを共に準備してきた井上文雄さんが含まれていることを非常に重く受け止め、本日のミーティングを井上さんを除く3名の企画者で行うことで合意しました。
私たちはこの決定によって、#Me too運動を成す、女性に対する差別や抑圧への抵抗の精神を完全に共にするこのタウンホール・ミーティングが、加害や抑圧を再生産してしまう場となることを可能な限り避けたいと思います。その上で、ハラスメントの問題をこのミーティングにおいて重要な議題の一つとし、積極的な意見や意志の共有を行うと共に、どのような対応方法があるかを協議することにしたいと思います。表現とその創造に関わる人々が、いかなる暴力にも萎縮せず、異を唱え、抵抗してゆくためのつながりや拠り所を構築してゆくための議論を、みなさんと交わせることができるよう尽くします。
アンドリュー・マークル、チェ・キョンファ、明戸隆浩



日時:2019年9月8日(日)15:00〜18:30 ※開場は14:30
場所:東京大学・駒場キャンパス 21KOMCEE West 地下1階 MMホール(東京都目黒区駒場3-8-1)
定員:120人(当日先着順) 参加費:無料

企画:アンドリュー・マークル、チェ・キョンファ、井上文雄、明戸隆浩
協力:東京大学大学院総合文化研究科 加治屋研究室

【 アクセス 】
京王井の頭線「駒場東大前」駅より徒歩5分
https://goo.gl/maps/GVaYMrCMtfHrBcFd7



【 タイムテーブル 】
15:00-15:15|趣旨説明
15:15-16:45|ディスカッション
16:45-17:00|休憩
17:00-18:30|ディスカッション

【 参加予定 】※随時更新中
参加予定の方で氏名と肩書きなどを掲載してもよい方はこちらにご記入ください
https://forms.gle/1Rn6xUL3TE7mp29W8
===
アンドリュー・マークル(ライター、編集者)
チェ・キョンファ(キュレーター)
井上文雄(CAMP)
明戸隆浩(多文化社会論、社会学)
加治屋 健司(美術史、表象文化論)
笠原 恵美子(アーティスト)
林 道郎(美術史、美術批評)
清水知子(文化理論、メディア文化論)
菅原伸也(美術批評・理論)
良知 暁(アーティスト)
近藤健一(森美術館キュレーター)
山本浩貴(香港理工大学、文化研究)
林 卓行(美術批評)
牧田義也(歴史学)
齋木克裕(アーティスト)
上竹 真菜美(アーティスト)
神野真吾(芸術学)
佐々木 健(アーティスト)
中島 智(芸術人類学)
春木 聡(アーティスト)
森 功次(大妻女子大学、美学)
豊嶋康子(美術家)
髙橋耕平(アーティスト)
小林 公(学芸員)
上崎 千(芸術学)
吉田和貴(アーティスト)
藤本ナオ子(キュレーター・アーティスト)
堀内 奈穂子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト])
卯城竜太(Chim↑Pom)
渡邊拓也(アーティスト)
武藤祐二(AMSEA2018、現代アート史研究)
作田知樹(文化政策/芸術法専門家)
藪前知子(キュレーター)
宮下 萌(弁護士)
荒木 悠(映像作家)
芹澤 采(アーティスト)
久木元拓(アーツカウンシル東京)
住吉智恵(RealTokyo ディレクター)
志田陽子(武蔵野美術大学教授(憲法))
佐藤栄祐(ギャラリスト)
後藤桜子(キュレーター)
藤井 光(アーティスト)
黒崎 加津美(アーティスト)
石川卓磨(アーティスト)
岸本佳子(北千住BUoY芸術監督)
稲岡 求(Chim↑Pom)
粟田大輔(美術批評、芸術学)
野間易通(C.R.A.C.)
宮川知宙(アーティスト)
藤城里香(無人島プロダクション代表)
会田 誠(アーティスト)
岡田裕子(アーティスト)
du keke(artforum china)
山田健二(アーティスト)
松原容子(アーティスト)
三田真由美(アートマネジメント)
白坂由里(アートライター)
伊勢功治(グラフィック・デザイナー)
蜷川敦子(タケニナガワ)
KUBOTA NORIKO(アーティスト)
ハン・トンヒョン(社会学(ネイション・エスニシティ))
山本和弘(AICA)
山峰潤也(キュレーター)
高木紀久子(認知科学)
山縣俊介(美術学生) 
篠田博之(月刊『創』編集長)
キュンチョメ(アーティスト)
神山亮子(美術史)
清水美帆(アーティスト)
吉竹美香(インディペンデント・キュレーター)
白川昌生(美術作家)
F. アツミ(編集/批評(Art-Phil))
ダニエル・アビー(美術史)
有賀慎吾(アーティスト)
村山悟郎(アーティスト)
Jason Waite(Curator)
阪口智章(多摩美術大学 学生)
藤田 凜(美大学生)
きのさいこ(踊子、振付家)
松田 修(アーティスト)
岡本政博(ギャラリアン ディレクター)
Ayelet Zohar(現代美術、日本写真史)
太下義之(文化政策研究者)
クラウトハイム・ウルリケ(ゲーテ・インスティトゥート東京)
上山信一(慶應義塾大学総合政策学部教授)
綿井健陽(ジャーナリスト・映画監督)
木村 絵理子(キュレーター)
===

【 注意 】
嫌がらせや中傷を目的としたご参加は固くお断りいたします



お問い合わせ:notesoncamp(at)gmail.com ※「(at)」を「@」に変更してください

Reading Group: ボリス・グロイス「芸術、技術、そしてヒューマニズム」

//////////
Reading Group: ボリス・グロイス「芸術、技術、そしてヒューマニズム」
//////////

<担当>
清水知子(文化理論、メディア文化論/筑波大学人文社会学系准教授)

■ ボリス・グロイス「芸術、技術、そしてヒューマニズム」について話し合います。当日までに一度は読んで参加するのをおすすめします。ひとりで読んだときとは違った何かに気付くかもしれません。

日時:2019年8月29日(木)19:30~21:30 ※開場は19:00
場所:東京都文京区本郷7丁目(参加予定の方にはメールで詳細をお伝えします)
定員:12人(予約制) 参加費:無料

<予約方法>
定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。

【 プロフィール 】
清水知子|Tomoko Shimizu
筑波大学人文社会系准教授。博士(文学)。専門は文化理論/メディア文化論。著書に『文化と暴力――揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『21世紀の哲学をひらく――現代思想の最前線への招待』(共著、ミネルヴァ書房)、『地域アート――美学/制度/日本』(共著、堀之内出版)、訳書にジュディス・バトラー『アセンブリ-行為遂行性・複数性・政治-』(佐藤嘉幸との共訳、青土社)、スラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社)、アントニオ・ネグリ&マイケル・ハート『叛逆――マルチチュードの民主主義宣言』(水嶋一憲との共訳、NHKブックス)など。

【 今回読むテキスト 】
ボリス・グロイス「芸術、技術、そしてヒューマニズム」角尾宣信 訳、思想2018年4月号(No. 1128)
https://www.iwanami.co.jp/book/b356803.html
Boris Groys, “Art, Technology, and Humanism,” e-flux journal #82, May 2017
https://www.e-flux.com/journal/82/127763/art-technology-and-humanism/

Reading Group: 久保田成子「ヴァギナ・ペインティング」

//////////
Reading Group: 久保田成子「ヴァギナ・ペインティング」
//////////

<担当>
杉田敦(美術批評/art & river bankディレクター、女子美術大学教授)

■ 久保田成子、南禎鎬『私の愛、ナムジュン・パイク』の第2章「迷うことなくフルクサス」の《ヴァギナ・ペインティング》(p94〜p100)について話し合います。当日までに一度は読んで参加するのをおすすめします。ひとりで読んだときとは違った何かに気付くかもしれません。

日時:2019年8月1日(木)19:30~21:30 ※開場は19:00
場所:東京都文京区本郷7丁目(参加予定の方にはメールで詳細をお伝えします)
定員:12人(予約制) 参加費:無料

<予約方法>
http://goo.gl/forms/SNvcllscqB
※参加予定の方でテキストが準備できない場合はコメント欄にお書きください

【 プロフィール 】
杉田敦|Astushi Sugita
美術批評/art & river bankディレクター、女子美術大学教授。1957年生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒業。現代美術と哲学、科学、メディアを横断的に論じている。主な著書に『ナノ・ソート―現代美学…あるいは現代美術で考察するということ』(2008年)、『静穏の書: 白い街、リスボンへ』(2015年)など。実践として「批評家の海岸」プロジェクト(越後妻有アートトリエンナーレ、2009)、ポルトガルの現代美術展キュレーション「極小航海時代」(女子美アートミュージアム、2010年)、個展「サンクチュアリ、あるいはアジールのあとにくるもの」(空蓮房、2015年)などがある。ほかにも、アーティストの増本泰斗とのプロジェクト「Picnic」やオルタナティヴ・スクール 「nano school」(blanClass)、クリティカル・ジャーナル『+jouranal』の編集・発行などを継続して行っている。2017年にはリスボン大学芸術学部大学院博士過程で教鞭をとりながらドクメンタなどの国際展を巡り、その様子をARTiTにて連載。2019年、同連載を単行本として刊行予定。アートの実験的シンクタンク《基礎芸術》メンバー。

【 今回読むテキスト 】
久保田成子、南禎鎬《ヴァギナ・ペインティング》「迷うことなくフルクサス」『私の愛、ナムジュン・パイク』高晟ジュン訳、平凡社、2013年、p94〜p100
https://amzn.to/2JtqTZM