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【 24/01/27 】ヒト・シュタイエル「デューティーフリー・アート」
【 24/01/13 】Reading Group "ART SINCE 1900": 1927c|初期米国モダニズム
【 24/12/23 】Reading Group: グラント・ケスター「露わにされた技法 : 今日の美術批評のいくつかの限界について」
【 24/12/09 】Reading Group "ART SINCE 1900": 1928a|国際構成主義
【 24/11/25 】Reading Group: ダニエル・ルービンシュタイン「写真による経験の殺戮」
【 24/11/11 】Reading Group "ART SINCE 1900": 1928b|モダニズムのタイポグラフィ

芸術はプレゼンテーションか? あるいはデモンストレーションか?

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芸術はプレゼンテーションか? あるいはデモンストレーションか?
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芸術は、制度化されたアートサーキットへ参加するためだけの、プレゼンなのか?ーーそんなことはない! あるいは、機能不全をおこした既存の社会システムへの異議申し立て、要するに「デモ」なのか?ーーそれだけのはずがない! それとも、現在とはまったく別な世界を成り立たせる手段/目的なのか?ーーそんなバカな!

これらの問いを考えるにあたり、諸々の芸術作品を暴力的に分類し、議論の口火を切りたい。

「作品/作家」と「社会/政治」との関係をめぐる幾つかの立場:
(A)社会問題/政治状況を主題として取り込んだ作品。社会において緊急に応答しなければならない問題、例えば現在であれば、震災や原発などを主題として導入し、社会に問う作品。
(B)社会問題/政治状況と作品/制作を直接結びつけない。特定の社会に所属し同時代に制作しているのだから、作品は社会を否応なく反映するだろうから。例えば、芸術制作と反戦や反原発活動は切り離して考え、別個に行動、関与する。
(C)社会問題/政治状況を主題として扱わないが、形式や方法論自体によって、社会の有り様に変更を加えようとする作品。
(D)分類不能。

作品が発表され、一端社会に投げ出されると、作家やキューレーターたちが望むと望まざるとにかかわらず、流通・伝播し、議論されることで意味が付与され、具体的な社会状況に影響を与えてしまうことにもなるだろう。

この過程とともに、自らが関与した(してしまった)社会の成り立ちを自覚することができれば、少なくともこれから訪れる可能性が大きい、最悪の事態に応答するための準備が、とりあえずは整ったと言えるのではないだろうか?
(木原進)

<ゲスト>
荻野僚介(アーティスト)
木原進(エンガワ主宰)
沢山遼(美術批評)
渡邉曜(アーティスト)

日時:2012年11月27日(火)19:30~22:30 ※受付開始は19:00
場所:スタジオセンター(東京都中野区弥生町1-11-2-B1[地図])
定員:15人(要予約) 参加費:1,000円/学生+パートタイムワーカー800円

定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。(11/27 16:07)

【 プロフィール 】
荻野僚介|Ryosuke Ogino
1970年埼玉県生まれ。東京都在住。1993年明治大学政治経済学部政治学科卒業、1998年Bゼミスクーリングシステム修了。主な個展に、「腕が当たったから窓を開けた」(SPROUT curation, 東京, 2012)、「春の絵画展」(TRAUMARIS|SPACE, 東京, 2011)など。主なグループ展に、「灰色」(紙屋公民館, 大分, 2012)、「かすみ荘」(グローリアビル, 東京, 2012)、「40×40」(アキバタマビ21, 東京, 2012)、所沢ビエンナーレ美術展「引込線」2011(所沢市生涯学習推進センター, 埼玉, 2011)、「New Vision Saitama 4 静観するイメージ」(埼玉県立近代美術館, 埼玉, 2011)など。
http://oginoryosuke.com/
木原進|Susumu Kihara
1975年生まれ。四谷アート・ステュディウム運営スタッフ/近畿大学国際人文科学研究所研究員。主な施工監理=《HOUSE BEYOND》《なかつくに公園》など。主な展覧会プロデュース=「GREEGREE展」「作品ホームステイ」「Expanded Field/拡張されたフィールド——流出と制御」など。
http://artstudium.org/
沢山遼|Ryo Sawayama
1982年生まれ。美術批評。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了。論文に「ジャクソン・ポロック─隣接性の原理」(『ART TRACE PRESS 01』2012年、ART TRACE)、「盲目的遮蔽空間─先キュビスムと《アヴィニョンの娘たち》」(『ART CRITIQUE n.02』2012年、constellation books)、「レイバー・ワーク:カール・アンドレにおける制作の概念」(『美術手帖』2009年、美術出版社)など。
渡邉曜|Yoh Watanabe
1975年生まれ37歳。埼玉県比企郡小川町在住。2000年B-semi schooling system 修了。文化施設の運営に携わった。作家発表歴としては、B-semi展の他、灰塚アースワークプロジェクト「作品ホームステイ」(99年)、「Double Positive2」展内眞島竜男企画参加(府中美術館 02年)等。現在、埼玉県比企郡にて、ときがわホース・ケア・ガーデン、おがわ町自然エネルギー(仮称)等の地域の活動に携わりながら活動を続ける。


「スタジオセンター」について
アーティストの鎌田友介、佐々瞬、趙純恵と写真家の加藤甫のシェアスタジオ。
制作スペースとしての活用の傍ら、週1で様々なイベントを開催しています。