現在のアート<2013>
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2013年のそれそれの活動や関心を振り返りながら、現在のアートについて考えます。
日程:2013年12月21日(土)10:00〜29:00
場所:主に森美術館展示室内(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F)[地図]
定員:80人(当日先着順、予約不要)
参加費:無料(「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」の展覧会チケットが必要です)
【 タイムテーブル 】※随時更新中
[ 第1部 ]
10:00 開場
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11:00~13:00 <A>
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「コンテンポラリー・アートにまつわる10の呪縛あるいは求められていること(仮)」
田中功起(アーティスト)
「未来に回復される芸術作品」
藤井光(美術家/映画監督)
「造形について」
冨井大裕(アーティスト)
「六本木ヒルズ:HAGISO」
HAGISO(宮崎晃吉+Pinpin Co)
「美術館、残像のアーカイヴ」
藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
「現時点から少し先のことを考えてみる。」
森司(東京アートポイント計画 ディレクター)
「イマージンド コミュニティ ー国家という想像上のコミュニティ」
長谷川仁美(ミアカビデオアーカイブ代表、キュレーター)
「文化について議論するための分析美学」
森功次(美学芸術学)
「世界とFuck Off!」
清水知子(比較文学・文化理論、メディア文化論)
「ソーシャルとコミュニティ」
吉澤弥生(芸術社会学)
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13:00~13:30 休憩+Aの質疑応答
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13:30~15:30 <B>
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「フランシス・アリス展(東京)を終えて」
吉崎和彦(東京都現代美術館学芸員)
「これなに?なんで?論理的思考をスッ飛ばして発動する信仰心☆ by やじうま斉藤有吾はアクティブ系?」
中村土光(アーティスト)
「ゴミを届ける、ユーミンが好きな、坊主頭の」
榎本浩子(アーティスト)、齊藤哲也(女子美術大学大学院美術研究科/芸術評論)
「キャッチーボール」
河口遥(アーティスト)+武田龍(アーティスト)
「最近、展覧会に行ったのにいつの間にか文章を読んでいる時間が増えたな、についての雑感」
森田浩彰(アーティスト)
「運営の思想」と「制作の思想」
黒瀬陽平(美術評論家、「カオス*ラウンジ」代表)
「現代美術館とは何か?」
片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
「「14の夕べ」の残りのもの、について」
三輪健仁(東京国立近代美術館研究員)
「今年一年のあいだ僕が考えてきたこと、これからのこと。」
石川卓磨(作家、美術批評)
「「であ、しゅとぅるむ」展と『コンテンポラリー・アート・セオリー』について」
筒井宏樹(編集、展覧会企画)
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15:30〜16:00 休憩+Bの質疑応答
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16:00~18:00 <C>
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「“集団と生成の美学”とプロトタイプとしての“渋家”について」
齋藤桂太(アーティスト/渋家代表)と上妻世海(キュレーター/渋家)
「演劇という名を借りてできるギリギリの仕事」
二十二会(演劇団体)
「今回の過ごし方(欠点の凍結)」
泉太郎(アーティスト)
「ヒーローでなく武器屋として地域に入る」
住中浩史(アーティスト)
「括弧付きの現実」
Barbara Darling(アーティスト)
「入場 → 長野県塩尻市にあるnanodaで考えたことなど → 謝辞」
吉田和貴(アーティスト)
「岡崎市美術博物館「ユーモアと飛躍―そこにふれる―」『ゾ・ン・ビ・タ・ウ・ン』の報告」
構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平 テキスト「ゾ・ン・ビ・タ・ウ・ン」=伊藤亜紗
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳
岡崎市美術博物館「ユーモアと飛躍―そこにふれる―」キュレーション=千葉真智子
小林耕平(アーティスト)
「遠いところのあれと近いところのこれ/最近のこと終わらないこと」
佐々瞬(アーティスト)
「福島市土湯温泉町の芸術祭。記録ではなく、芸術は問題を照らすことで記憶を作る。」
ユミソン(アーティスト)
橋本聡(アーティスト)
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18:00〜18:30 休憩+Cの質疑応答
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18:30~20:40 <D>
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「作者がいたり/いなかったりするということ」
原田裕規(美術家)
「芸術は炎上だ!! 〜悪ノリSNSのすすめ〜」
じゃぽにか(オルタナティブアートクラブ)
「いま、考えているいくつかのこと」
井上文雄(CAMP)
「島からの景色」
安岐理加(アーティスト)
ミルク倉庫(美術家ユニット)
「ここではないどこかのはなし」
キュンチョメ(アートユニット)
「ホンモノのニセモノはホンモノなのだ。ていうかどちらでもいい、ということがよくある。」
中崎透(アーティスト)
「湯気とけむりがあふれる場所へ (温泉旅行の話ではない)」
飯山由貴(アーティスト)
「UnUniversity -もう一つの大学をつくる試み-」
CSLAB(学生自主創造センター)
「遠くて忘れる、近くて傷付く」
川田淳(アーティスト)
「規範を強化する“アート”について10分で話しきれない森美術館にて、」
いちむらみさこ(アーティスト)
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20:40~21:00 休憩+Dの質疑応答
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21:00~22:00 A~Dの質疑応答
22:00 終了
[ 第2部 ]
23:00 開始
23:00-05:00 ディスカッション(打ち上げ)
05:00 終了
【 プロフィール 】※随時更新中
田中功起|koki Tanaka
1975年生まれ。アーティスト
http://kktnk.com/
http://kktnk.com/alter/
@kktnk
藤井光|Hikaru Fujii
1976年東京都生まれ。美術家/映画監督。同地在住。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。1995年渡仏。2005年帰国以降、現代日本の社会政治状況を直截的に扱う表現活動へと転換。
http://hikarufujii.com/
冨井大裕|Motohiro Tomii
1973年新潟県生まれ、東京都在住。既製品に最小限の手を加えることで、それらを固定された意味から解放し、色や形をそなえた造形要素として、「彫刻」のあらたな可能性を模索する。近年の参加展覧会に、「横浜トリエンナーレ2011」(横浜美術館、2011年)、「MOTアニュアル2011」(東京都現代美術館、2011年)、「水と土の芸術祭2012」(万代島旧水揚場、新潟、2012年)、「マンハッタンの太陽」(栃木県立美術館、2013年)など。現在、アキバタマビ21(アーツ千代田3331内)にて開催中の「ノンジャンル(仮)」にゲスト企画者として参加中。日本大学芸術学部助教。
http://tomiimotohiro.com/
HAGISO|ハギソウ
HAGISOは2階建てです。1階にはギャラリー(HAGI ART)、カフェ(HAGI CAFE)、レンタルスペース(HAGI ROOM)があります。いわゆる貸しギャラリーでもコマーシャルギャラリーでもない、多様な活動が境界を越えて一体となり、リアルタイムで展開していく場です。展示空間としてだけではなく、ダンスや音楽の舞台、ワークショップスペース、トークイベントスペース、そして時には映画上映の場としても使われています。2階には美容室(201salon)、アーティストのアトリエ(pinpin co)、設計事務所(HAGI STUDIO)が入居しています。世界中を探しても、東京という都市にしかない人、文化を育む場所になればいいと思っています。そんな場所は、小さくても濃密な引力を持っていることで、巨大資本によって出来た多くの複合施設にも負けない魅力的な場所になることができると信じて、みなさまが何度でも足を運びたくなる場所を目指していきます!
宮崎晃吉:建築家/HAGISO代表。一級建築士。東京芸術大学建築科教育研究助手。1982年群馬県生まれ。2008年東京藝術大学大学院美術研究科建築設計六角研究室修了。2008-2011年(株)磯崎新アトリエ 勤務。2013年- HAGISO、設計事務所 HAGI STUDIO 代表。
pinpin co:中国・浙江省生まれ。美術作家。HAGISO(HAGI ART 企画)。早稲田大学理工学部建築学科卒業 ・東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。 主な展示に、粧う皮膚(HAGISO 2013、東京)、MORE THAN THE FACE MORE TAHN THE WALL (BankART AIR 2012、 横浜)、たどりつむぐきせき(hpgrp gallery IOSSELIANI T-02-IOS 2012、東京)、 REPLAY(第6回1_WALL Graphic Fainalist 2012, ガーディアン・ガーデン、東京)。パフォーマンス作品として、舞湯会(月の湯 2010、東京)、描くとは触れるに近く 踊るとは今くり返される呼吸(HAGISO 2012、東京)、鈴木ユキオ ソロ公演「崩れる頭」(d-倉庫 2012、東京)にてドローイングとして共演。
http://hagiso.jp/
藪前知子|Tomoko Yabumae
1974年東京都生まれ。東京都現代美術館学芸員。主な担当企画に「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、MOTコレクション「特集展示 岡﨑乾二郎」(2009)、「Plastic Memories – いまを照らす方法」(2010)、「わたしたちの90年 1923-2013」(2013前期)、「残像から: afterimages of tomorrow」(2013)、「ぼくからきみへ –ちかくてとおいたび‐」(2013)、「Omnilogue: Your Voice is Mine」(2013、シンガポール国立大学美術館)など。共著に『わたしを変えるアートとファッション』(2013、パルコ出版)など。桜美林大学非常勤講師。
森司|Tsukasa Mori
1960年愛知県生まれ。公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化発信プロジェクト室地域文化交流推進担当課長。東京アートポイント計画の立ち上げから関わり、ディレクターとしてNPO等と協働したアートプロジェクトの企画運営、人材育成プログラムを手がける。2012年7月より「Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用する被災地支援事業)」のディレクターも務める。
長谷川仁美|Hitomi Hasegawa
香港在住。ミアカビデオアーカイブ代表、キュレーター。香港城市大学スクールオブクリエイティブメディア博士課程在籍中。2010年に文化庁新進芸術家派遣プログラムにてアジア・アート・アーカイブ香港にリサーチのため滞在し、そのまま住みついている。昭和40年会マネージャー、fmrlフリーメディアリサーチラボ、FAT Tokyoのメンバー。
森功次|Norihide Mori
日本学術振興会特別研究員。文星芸術大学非常勤講師。専門は美学芸術学。訳書に『分析美学入門』(勁草書房、2013年)。共著に『サルトル読本』(法政大学出版局、近刊)、『批評理論と社会理論〈1〉』(御茶の水書房、2011)。主な論文に「サルトル『聖ジュネ』における不道徳作品の善用」(『美学』、2012)、"The Image and the Real: A Consideration of Sartre's Early Views on Art" (Aesthetics, 2012)、「ケンダル・ウォルトンのフィクション論における情動の問題――Walton, Fiction, Emotion」(『美学芸術学研究』、2010)など。
清水知子|Tomoko Shimizu
愛知県生まれ。現在、筑波大学大学院専任講師。著書に『文化と暴力――揺曵するユニオンジャック』(月曜社)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(共著、平凡社)など。訳書にデイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店)、スラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社)、ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社)、同『権力の心的な生』(共訳、月曜社)、ネグリ+ハート『叛逆』(共訳、NHKブックス)ほか。
吉澤弥生|Yayoi Yoshizawa
大阪大学招聘研究員/法政大学ほか兼任講師/NPO法人recip代表理事・NPO法人アートNPOリンク理事。労働、政策、運動、地域の視点から現代芸術を研究。近著に『芸術は社会を変えるか?』青弓社(2011)、『続・若い芸術家たちの労働』(2012)、『現代思想特集 大阪』青土社(共著、2012)等。
吉崎和彦|Kazuhiko Yoshizaki
1980年生まれ。東京都現代美術館学芸員。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ現代芸術論修士課程を修了。「フランシス・アリス展」(2013年)を企画。
中村土光|Dokou Nakamura
http://nakamuradokou.tumblr.com/
これからの展示
Exhibition 考え中(仮) Prologue「"Dictators - 支配者たち"の場合」
Exhibition 考え中(仮) in オープン・スクエア・プロジェクト2014「Alterspace - 変化する、仮設のアートスペース」
榎本浩子|Hiriko Enomoto
1986年生まれ。アーティスト。主な個展に「話したくないこと 英語の勉強 布団を干す」(シャトー2F、東京、2013)、「ヤマ ヒム アヌ」(gsgp女子美アートセンター準備室、神奈川、2012)など。
http://etoeat.wix.com/hirokoenomoto
齊藤哲也|Testuya Saito
1985年神奈川県生まれ。2009年横浜美術短大専攻科修了。女子美術大学大学院修士課程在籍。
河口遥|Haruka Kawaguchi
1985年生まれ。2010年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。主な展覧会に「そんなにロマンチックな目つきをするな。」(22:00画廊, 東京,2012)など。2012年から22:00画廊 をスタート。また、2014年1月に新作三部作「一人の男に三人の妻」(1/11(土), blanClass)、「どうして俺のことをもう愛していないの?」(1/22(水)夜、都内某所)、「無関心な女」(1/26(日), HIGURE)を永田絢子企画として発表予定。
武田龍|Ryu Takeda
1989年生まれ。2013年現在武蔵野美術大学造形学部彫刻学科三年在籍。参加イベントに出張blanClass@CSLAB by スチューデンツ[代替energy](東京造形大学CSLAB, 東京, 2012)など。
http://mutaron.jimdo.com/
森田浩彰|Hiroaki Morita
1973年福井県生まれ。2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジMAファインアート修了。主な最近の展覧会:2013年「物の哀れ:Things of Beauty」(エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク)、「土湯アラフド・アートアニュアル2013」(土湯温泉、福島)、「森田浩彰 Part 1+Part 2」(カフェ+ギャラリー・シーソー、愛知)、2012年「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館、東京)。
黒瀬陽平|Yohei Kurose
1983年生まれ。美術評論家。「カオス*ラウンジ」代表。東京藝術大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程在籍。「カオス*ラウンジ」の代表として、展覧会やアート・プロジェクトのキュレーション、ディレクション、作品制作などを手がける。『思想地図』、『ユリイカ』な どに評論を寄稿。12月に初の単著『情報社会の情念―クリエイティブの条件を問う』をNHKブックスより刊行予定。
https://twitter.com/kaichoo
片岡真実|Mami Kataoka
民間シンクタンクで文化政策・都市開発と芸術文化プロジェクトに関する調査研究を行った後、1997年から東京オペラシティアートギャラリーにてチーフ・キュレーター。2003年より森美術館。2007年から2年間、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)でインターナショナル・キュレーター兼務。2012年にはサンフランシスコ、アジア美術館でゲスト・キュレーション、第9回光州ビエンナーレの共同アーティスティック・ディレクター。
三輪健仁|Kenjin Miwa
1975年生まれ。東京国立近代美術館主任研究員。立教大学非常勤講師。主な企画(共同キュレーション含む)=「14の夕べ」(2012年)、「パウル・クレー|おわらないアトリエ」(2011年)、「ヴィデオを待ちながら――映像、60年代から今日へ」(2009年)など。
石川卓磨|Takuma Ishikawa
1979年生まれ。美術家/美術批評。2013年12月14日−2014年1月11日“石川卓磨キュレーション企画「長い夢を見ていたんだ。」”(タリオン・ギャラリー)、2014年1月18日−2014年2月15日“石川卓磨展「Ethan Hunt’s Flashback」”(タリオン・ギャラリー)、評論「ゾエ・レオナードにおける生存のレオロジー」(引込線2013カタログ)など。
筒井宏樹|Hiroki Tsutsui
1978年、愛知県生まれ。編集、展覧会企画。鳥取大学専任講師。編著に『EOS Art Books Series 001 コンテンポラリー・アート・セオリー』(イオスアートブックス、2013)。携わった展覧会に『イコノフォビア ―図像の魅惑と恐怖―』(愛知県美術館ギャラリーおよびflorist_gallery N、2011、コンセプトメイキング)、「であ、しゅとぅるむ」展(名古屋市民ギャラリー矢田、2013、企画)など。「FILE-N」共同主催。
齋藤桂太|Keita Saito
1987年生まれ。アーティスト/渋家代表。Gallery Ajitoキュレーター。2008年、異なるジャンルのクリエーターが1つの家をシェアするコミュニケーションスペース「渋家」を創設し、「人と人のコミュニケーションからコンテンツを生み出す文化事業」をコンセプトに、そこに集うメンバーと共に様々な作品、企画、展示、イベント、プロジェクトなどを製作。主な作品に、「渋家トリエンナーレ」 (3rd house、2010)、「Village project HOUSE 100」 (The Conteiner、2012)、「After Nuclear Family」 (TRANS ARTS TOKYO、2012)、「Owner Change」(ART FAIR TOKYO、2013)など。2013年、東京文化発信プロジェクト発行の書籍「東京の条件 BOOK2 TAble ~公共は机上か~」の編集を担当。
http://shibuhouse.com/
上妻世海|Sekai Kouzuma
キュレーター/渋家。
http://shibuhouse.com/
二十二会|Nijyunikai
演出家の渡辺美帆子と、俳優・美術家の遠藤麻衣による、2013年に結成した演劇団体。観客一人のための演劇作品「パフォーマンス『目に殴られた』」(2013)、卒塔婆小町を原作とした演劇作品「これが100である」(2013)などを発表。渡辺美帆子:1987年東京都生まれ、東京在住。演出家。渡辺美帆子事務所主催。2010-2013年青年団演出部所属。劇場に女性を展示したインスタレーション型演劇作品「点にまつわるあらゆる線」(2012)、人形を街角に置き、そのデータを元に俳優の人格形成を行う演劇作品「次、誰か、よろしく!」(2012)等を創作。遠藤麻衣:1984年兵庫県生まれ、東京在住。俳優/美術家。2013年東京藝術大学大学院美術研究科壁画研究室修了。外地で生まれた5名の方の出演による演劇作品「満州のことをゆめにみる」(2013)、演技をテーマとした映像インスタレーション作品「彼女のことをはなしている、彼女のことばで」(2013)等を創作。
https://www.facebook.com/nijyunikai
泉太郎|Taro Izumi
1976年奈良県生まれ。2002年多摩美術大学院美術研究科修士課程修了。2007年「夏への扉―マイクロポップの時代」(水戸芸術館)、 2009年個展「山ができずに穴できた」(NADiff GALLERY)、2010年個展「こねる」(神奈川県民ホールギャラリー)、「ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR 世界はどこまで知ることができるか?」(日本郵船海岸通倉庫)2012年「リアル・ジャパネスク―世界の中の日本現代美術」(国立国際美術館)、2013年「ユーモアと飛躍 そこにふれる」(岡崎市美術博物館)。
http://taroizumi.com/
住中浩史|Hiroshi Suminaka
1977年広島生まれ。主な活動に、みんなのはままつ創造プロジェクト「移動式秘密基地(仮)」(静岡県浜松市, 2013)、ながのアートプロジェクト「中庭21世紀美術館」(長野県千曲市, 2013)、アート田辺2013「アートひき売りプロジェクト」(和歌山県田辺市, 2013)、「カオスギャラリーM」(みつわ台中学校, 千葉県千葉市, 2013)、 岡山芸術回廊「EAT&ART センタープロジェクト」(天神MAM会場, 岡山県岡山市, 2012)、WiCAN 千葉アートネットワーク「プロジェクトルーム リノベーション プロジェクト」(千葉市美術館, 千葉県千葉市, 2012)、小さなアートジャンボリー 長者街Beerジャンボリー「屋上アートセンター」(愛知県名古屋市長者町, 2011)、「藤野小教室美術館」(藤野小学校, 岡山県和気郡, 2011)、ながのアートプロジェクト「廊下アートセンター」(戸倉上山田中学校、長野県千曲市、2010)など。
http://www.suminaka.net/
Barbara Darling|バーバラ・ダーリング
1981年新潟県生まれ、東京育ち。2010年東京芸術大学大学院修士課程修了。最近の主な展覧会に、The shiny future exhibition 2013「The HUMANISATION」(東京都美術館, 2013)、東京アートミーティング[第3回]Tokyo Sonic Art Weeksアートと音楽「共感覚実験劇場」(東京藝術大学大学美術館, 2013)、渋谷芸術祭(渋谷ヒカリエ アーバンコア4F, 2012)、「きのう、あったことについて」(AI KOWADA GALLERY, 2012)、BARBRAR DARLING SHOW “SOMETHING ABOUT US”(東京芸術大学, 2012)、Shiny holidays exhibition 2011「the Civilization」(銀座西欧ギャラリー, 2011)など。
http://barbaradarling.com/
吉田和貴|kazutaka Yosida
1973年東京生まれ。東京綜合写真専門学校研究科卒。主な展示に、1995「組織せず 放棄せず ただ視る」core(東京)、2005「静止している様子な世界のための」gallery Archipelago(東京)、2009「すこしも考えていなかった」art & river bank(東京)、2010 yosidak+Taxxaka 二人展「しかし、いずれの場合においても」アブラウリ(東京)、2013「どうして僕はこんなところに」mujikobo (横浜)、2013「広場でしばらく過ごすこと」atelierなのだ(長野)など。 2013 土湯アラフドアートアニュアルに参加。 写真学校在学中(1994頃)に友人4人とシェアしていた祈陽荘というアパートでの 「祈陽荘ギャラリー」や、杉並区和泉に、2003年1月~6月の半年間実在したギャラリー兼住居「ナンバギャラリー」のサポート、長野県塩尻市の大門商店街にある「nanoda」のコアメンバーになる等、一風変ったスペースへの関わりが深い。車を使ったドライブ+トークイベント「どうして僕はこんなところに」を主催。
http://d.hatena.ne.jp/ykazutaka/
小林耕平|Kohei Kobayashi
1974年生まれ。主な展覧会に、「コスミック・フレーバー」(art space dot, 名古屋, 1999)、「ベリー・ベリー・ヒューマン」(豊田市美術館, 愛知, 2005)、「第3回 府中ビエンナーレ ポストバブル世代の7人」(府中市美術館, 東京, 2005)、「六本木クロッシング2007: 未来への脈動」森美術館、東京, 2007)、「ヴィデオを待ちながら —映像 60年代から今日へ」(東京国立近代美術館, 東京, 2009)、「放課後のはらっぱ —櫃田伸也とその教え子たち」(愛知県美術館、愛知, 2009)、小林耕平 & core of bells「運送としょうゆとかぐや姫と先生とライオン」(山本現代、東京, 2010)、「PLATFORM 2011」練馬区美術館、東京, 2011)、「名前の落としかた」(松本市美術館市民ギャラリー, 長野, 2011)、「Double Vision:Contemporary Art from Japan」(モスクワ市近代美術館, モスクワ, 2012)、「14の夕べ/14 EVENINGS」(東京国立近代美術館, 東京, 2012)、「あなたの口は掃除機であり、ノズルを手で持つことで並べ替え、電源に接続し、吸い込むことで語る。」(山本現代, 東京, 2012)、小林耕平×多田由美子「ことばとかわすことでつくること」(SARP, 仙台, 2013)、愛知トリエンナーレ関連企画「ユーモアと飛躍―そこにふれる―」(岡崎市美術博物館, 愛知, 2013)など。
佐々瞬|Shun Sasa
1986年宮城県生まれ、東京都在住。2009年東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。主な参加展覧会に「No Man’s Land」(在日フランス大使館、東京、2009年)、「大邱フォトビエンナーレ2012 Dance on a Thin Line」(大邱芸術発展所、韓国、2012年)、「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館、2012年)、「Omnilogue:Your Voice is Mine」(シンガポール国立大学美術館、2013年)など。また近年では、東京デスロック「モラトリアム」(STスポット、横浜、2012年)、フォレスト・フリンジat TPAM「Playing with Cities」(BankART Studio NYK、横浜、2013年)といった演劇、パフォーマンス公演へ参加するなど、活動の場を広げている。
http://www.sasashun.com/
ユミソン|Yumisong
現代美術家, インスタレーションやプロジェクトの手法を使用した現代芸術作品を制作, 福島県にて土湯アラフドアートアニュアル2013総合ディレクター, 宮城県にて2014年度より風の沢ミュージアムディレクター, 東京在住
http://yumisong.net/
橋本聡|Satoshi Hashimoto
1977年生まれ(レオナルド・ダ・ヴィンチとしては1452年-1519年、高橋由一としては1828年-1894年)。2012年より基礎芸術 Contemporary Art Think-tank。最近の企画や発表に「行けない、来てください」(2010, ARCUS)、「来ると減る」(2010, Art Center Ongoing, 東京)「気象と終身―寝違えの設置、麻痺による交通」(高嶋晋一との共同企画, 2010, アサヒ・アートスクエア)、「もっと動きを―振付師としてのアーティスト」(グループ展, 2010, 広島市現代美術館)、「いるはずもない」(ダンスフォーラム「We dance」, 2011, ヨコハマ創造都市センターほか)「あなたのコンセプトを私に売って下さい」(2011, インド)、「不幸なる芸術」(グループ展, 2011, switch point)、「Omnilogue: JOURNEY TO THE WEST」(グループ展, 2012, Lalit Kara Academy, ニューデリー)、「独断と偏見:観客を分けます」(2012, 国立新美術館)、「あなたが埋める、●●●。(仮)」(2012, blanClass, 神奈川)、「偽名」(「14の夕べ」, 2012, 東京国立近代美術館)、「P P P P P P P P P P P」(「NEO公共」, 2012, 東京都吉祥寺駅周辺各所)、「場時盗風:美術館のものを奪う計画」(blanClassとの共同企画, 基礎芸術 Contemporary Art Think-Tank 監修, MOTアニュアル「風が吹けば桶屋が儲かる」東京都現代美術館, 2013)、「私はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。魂を売ります。天国を売ります。」(2013, 青山|目黒, 東京)、「未来芸術家列伝IV」(2017, 東京)など。
原田裕規|Yuki Harada
1989年、山口県生まれ。主な活動として、編著=『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013年)、企画=「ラッセン展」(CASHI、2012年)、「心霊写真展」(22:00画廊、2012年)、個展=「原田裕規展」(Art Space Hap、2007年)など。東京藝術大学大学院修士課程在学中。
じゃぽにか|JAPONICA
2002年に東京で誕生したオルタナティブアートクラブ。美術予備校である新宿美術学院油絵科で知り合った有賀慎吾、川田淳、鈴木大輔、坂上卓男、杉田陽平、永畑智大、村山悟郎らによって結成される。他のクルーに、ヨシマツくん、ロミちゃん、そらお、森ちゃん等がいる。結成当初の活動は、予備校の放課後に新宿の街を舞台にして様々なパフォーマンスやいたずらを繰り広げるもので、密かな話題となった。代表的なパフォーマンスに「新宿駅東南口広場の木に登って、叫ぶ」などがある。その後は、クルーがそれぞれのソロ活動を展開してきたが、半年に一回のペースで「じゃぽ会(飲み会&カラオケ)」を開催するなど地下活動を継続してきた。2007年には発表を再開し、「国立国2007」(くにたち市民芸術小ホール、東京)に出展。また、「渡良瀬アートプロジェクト2007」(渡良瀬渓谷鉄道、群馬)に参加し、見事な炎上をはたした。2013年に待望の初個展「じゃぽにかぱみゅぱみゅのじゃぽにかぱみゅぱみゅーじあむ」(art center ongoing、吉祥寺)を開催。近年は活動を活発化させており、絵画、彫刻、版画、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンス、フリースタイルラップ、カラオケ、ミニ四駆、らーめん、人力車、裸体、twitter(arpon usagi)など多様なメディアを駆使して人々を混乱させている。2014年の「第17回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」に周囲の期待に反して入選し、日本のアートの行く末を案じさせている。乞うご期待!!
<クルーのプロフィール> ◎川田淳(かわだ じゅん):1983年、埼玉生まれ。2007年、武蔵野美術大学油絵学科卒業。主な展覧会に、個展「まなざしの忘却」(22:00画廊、2012)、「中之条ビエンナーレ 2011」(旧五反田学校、2011)などがある。 ◎村山悟郎(むらやま ごろう):1983年、東京生まれ。2012年、東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了、現在は同大学院後期博士課程に在籍。主な展覧会に「MOTコレクション・MOTで見る夢」(東京都現代美術館、2009)、個展「成層圏vol.6 私のゆくえ」(ギャラリーαM、2012)など。村山は、自己組織的に生成するプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。 ◎杉田陽平(すぎた ようへい):1983年、三重生まれ。2008年武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業。主な展覧会に、個展「BLACK SWAN」 (MEGUMI OGITA Gallery、2013)など多数。また受賞も「シェル美術賞2007」(中井康之審査員賞)など多数ある。杉田は、多くのアートコレクターに支持されて、マーケットでの浸透力が絶大なペインター。 ◎永畑智大(ながはた ともひろ):1983年、東京生まれ。2009年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。主な展覧会に、個展「Bの巨人たち」 (Art Center Ongoing、2012)、「art award tokyo marunouchi 2010」(行幸地下ギャラリー、2010)などがある。武蔵野美大の卒業作品展(2009)では、優秀作品に選出。あらゆるコンテクストを排した無差別引用の脱力した造形で独自の作風を確立している。 ◎鈴木大輔(すずき だいすけ):1983年、三重生まれ。2011年、Chelsea College of Art & Design, BA(Hons)Fine Art Course卒業。日本での芸大受験地獄から離脱し、ロンドンに渡ってアートを学ぶ。2013年11月に日本へ本帰国し、一人前のじゃぽにかを目指して邁進中。ウンジンさんというゲイキャラにたまに変身する。じゃぽにかのホリケン的存在。 ◎有賀慎吾(あるが しんご):1983年、長野生まれ。2011年東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了、現在は同大学院後期博士課程に在籍中。主な展覧会に、「POST(TERATOTERA祭り)」(東京文化発信プロジェクト、2011)、個展「Slime mold Process」(island MEDIUM, 2012)などがある。黄と黒で構成する混沌とした世界観のインスタレーションでデビューし、会田誠にその才能を高く評価された。現在は、知覚・言語・現実などの代替項(オルタナティブ)をテーマに表現を模索している。 ◎坂上卓男(さかうえ たくお):1983年、群馬生まれ。坂上は、メンバーのなかでは唯一美大に進学しなかった。2005年頃から飲食業で職場を転々としながら生計をたてる。その傍ら、小説「アーポンの夜」を執筆してブログ「現代美術最終兵器研究所」に発表。坂上はアート・ルサンチマンを持つ生活者であり、しばしばメンバーが自己充足的にアートの閉じた領域に安住しようする心性に警鐘を鳴らす存在だ。
井上文雄|Fumio Inoue
主な活動に、CAMP、comos-tv、基礎芸術など。
安岐理加|Rika Aki
美術家/香川県小豆島生まれ。道を歩いたり、人と話したりする対話から見えてくる土地と人の関係性に視点を注ぎ、立体作品、写真、映像、文章、音などを媒体に表現活動をおこなう。主な参加展覧会に、2010年「瀬戸内国際芸術祭」(香川県小豆島)、2011年 かれいざわアートICHIBAのプロジェクトにて青森県王余魚沢にレジデンス滞在。2013年プロジェクト「うみのはなし」(青森県八戸市)。2010年よりオルタナティブスペース「路地と人」を6人で企画、運営に携わっている。2011年「路地と人行商プロジェクト販女(ひさぎめ)の家」と称して沖縄、徳島、水戸、大阪、青森を行商し地域の人と関わりながら短期間のアートプロジェクトをおこなう。2012年より様々な場所で珈琲を囲む場と時間をつくる活動「珈琲と、」を開始。また同年祖父母が暮らしていた瀬戸内海の豊島(てしま)にて「てしまのまど」を設立し、オーラスヒストリーの収集と記録やワークショップの開催等を中心とした活動及び畑の開墾を開始。2013年スペース「てしまのまど」 http://www.teshimanomado.com/ を始動。
ミルク倉庫|mirukusouko
東京都小平と八丁堀を拠点に制作活動を行う美術家ユニット(瀧口博昭、中山雄一朗、宮崎直孝、吉田和司、坂川弘太、篠崎英介、梶原あずみ)。主な作品=《Stick convention》《Pipe convention》《Galaxy in the weaving factory》《カトンボによる福生野球場でのパフォーマンス》 など。主な展覧会=「所沢ビエンナーレ《引込線》2011」、「アートプログラム青梅 2012《存在を超えて》」、「ミルク倉庫+高嶋晋一《囚人口 Chop Chop Logic》」(HAGISO, 東京)など。2013年八丁堀に展示スペースも兼ねた「milkyeast」オープン。
各メンバーの活動についてはHP参照 http://www.milksouko.com/
キュンチョメ|kyunchome
ふたり組。作品は野外で作られる事が多い。 キュンキュンしてチョメチョメしたいから「キュンチョメ」作品はほとんどWEBに載ってます。最近の展示:個展「ここではないどこか」(ナオナカムラ, 東京, 2013)、TRANS ARTS TOKYO2013(東京, 2013)「天才ハイスクール」(山本現代, 東京, 2013)、kawaii+大賞展(ロマン美術館, 長野, 2013)、LES ATELIERS VORTEX(ディジョン)展(フランス, 2013)、「限界とかねーし Limiter cutしてるし」(HIGURE15-12cas, 東京, 2013)。
http://kyunchome.main.jp/
https://twitter.com/erisabaku
中崎透|Tohru Nakazaki
1976年生まれ。アーティスト。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。現在、水戸市を拠点に国内のさまざまな地で活動。2006年末より「Nadegata Instant Party」を結成し、ユニットとしても活動。2007年末より「遊戯室(中崎透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わる。
http://tohru51.exblog.jp
飯山由貴|Yuki Iiyama
1988年神奈川県生まれ。2011年女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業、2013年東京藝術大学大学院美術研究科油画修了。主な個展に 「湯気 けむり 恩賜」(実家JIKKA, 東京, 2013)、「installation plan」(ginza gallery jyoshibi, 東京, 2011)。グループ展に「28zaki海浜博覧祭」(旧玉ノ井旅館, 福岡, 2013)、「ワタラセアートプロジェクト2012 PARADE」(日光市足尾町など, 栃木)、「群馬青年ビエンナーレ2012」(群馬県立近代美術館, 群馬)、「作品は、ここにあった 現代アートの考古学」(ginza gallery jyoshibi, 東京, 2011)など。ヤフオクなどで買い集めたスクラップ・ブックの内容から、作者や過去の人物、事件の痕跡を探し、探索していくなかで得たイメージやエピ ソードを収集する。
http://flavors.me/yukiiiyama
CSLAB|シー・エス・ラボ
東京造形大学内に学生たちの手で「もうひとつの大学」を作る目的で発足。学内の旧カフェテリアを可変的で多目的な空間に変え、学生が行う正式な授業科目「知の漂流教室」の運営、展覧会、ゲスト招聘、シンポジウムなどを企画している。立場と領域を越えた自由な発想で「これまでに無い」大学を提案している。
http://www.zokei.ac.jp/cs-lab
川田淳|Jun Kawada
1983年埼玉県生まれ。2007年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2006年-2008年四谷アート・ステュディウム在籍。主な個展に「ケンナイ」(広島芸術センター/広島/2013年)、「まなざしの忘却」(22:00画廊/東京/2012年)。グループ展に「書を捨てよ、町へ出よう」(黄金町芸術センター高架下スタジオA/神奈川/2013年)、「ヒロシマ・オー ヒロシマフクシマ」(旧日本銀行広島支店/広島/2012年)、「中之条ビエンナーレ 2011」(旧五反田学校/群馬/2011年)など。
いちむらみさこ|Misako Ichimura
兵庫県尼崎生まれ。2003年から東京の公園のテント村で暮らし小川てつオと物々交換カフェ・エノアール、絵を描く会を運営。2006年著書「Dear キクチさん、―ブルーテント村とチョコレート」キョートット出版。2007年ホームレスの女性たちが活動する「ノラ」主宰。ジェントリフィケーションの抵抗運動やフェミニズムなどに関する表現活動を行っている。
※「現在のアート<2013>」は「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」の関連プログラム「ディスカーシブ・プラットホーム」に参加しています
※第2部は居酒屋を予定しています(飲食代は実費)
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「ディスカーシブ・プラットホーム」について
独自の教育システムを実施するNPO、特定の場所を持たずに不定期に議論の機会を設けているグループ、2000年以降に開催されたトリエンナーレのボランティアグループを前身とする団体、東日本大震災後に東京から移住した個人が設立したもの、さらには多様なジャンルの表現者が住まうシェアハウスなど、国内各地で“議論のためのプラットホーム”が拡がりを見せています。作品展示や販売を活動の中心としてきた従来の美術館やギャラリーといったアートスペースとは異なり、そこでは若い世代のアーティストやアートファンが、アートと社会の新しい関係性を模索するためのプラットホームが形成されています。
「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」の関連プログラムとして構想された「ディスカーシブ・プラットホーム」は、結果ではなく、プロセスとしての「議論」そのものを、展覧会に出品されている作品と同様にひとつの創造的表現としてとらえ、世代を超えてさまざまなバックグラウンドの人たちと、同時代について考えるためのプラットホームです。企画には、2000年以降東京を中心に活動してきた特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]、blanClass、CAMPの3グループを迎え、森美術館とともに、今日の日本の現代アートの動向について長時間にわたり議論を重ねてきました。そこから生まれた10以上のプログラムは、各グループのこれまでの活動を基軸に、森美術館とのコラボレーション企画よる新しいプログラムも含み、内容的には「格差」、「労働」、「ジェンダー」など芸術生産の周辺にある課題についても話し合います。さらに、企画チームが活動の動機や目的に共感した、他にはない魅力ある活動を展開するグループを、国内各地から29件選出しました。むろんリストは限定的なもので、これ以外にも国内外に紹介すべきグループが多く存在していると考えています。
「ディスカーシブ・プラットホーム」をとおして、ひとつの結論を見出すのではなく、今日の日本のアートシーンが抱えている多種多様な課題が浮き彫りになることを期待しています。
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](堀内奈穂子)
blanClass(小林晴夫)
CAMP(井上文雄)
森美術館パブリックプログラム(白木栄世、水田紗弥子)
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]AITは、2002年の立ち上げ以来、東京に必要なのに存在していなかったアートのプログラムや仕組みを考えてきました。当時はまだ珍しかった現代アートの学びの場である「MAD(Making Art Different)」や、アーティストやキュレーターが移動し、一定期間別の土地に滞在するアーティスト・イン・レジデンスプログラムは、活動を重ねる中で国内外問わず、多くのアーティストやキュレーター、受講生のネットワークや知の回路をつくってきました。
今回のディスカーシブ・プラットホームでは、日本のさまざまな場所で行われている実験的な学びの場や、草の根的な活動をただ紹介するのではなく、まずは私たちが互いに深く学び合うことを目的のひとつとしています。そして、作品に限らず新たな表現が生まれるまでの思考や社会背景を考察し、それを形にする試行錯誤の過程を丁寧に眺めることで、新たなアートの見方・関わり方を発見できる場になればと思います。
blanClass|Live Art & Archive
blanClassは、横浜の住宅街にある小さなスペースを拠点に芸術を発信している。ワンナイト完結のどんなことでもありのLive Art+公開インタビューや、杉田敦、CAMP、眞島竜男によるシリーズ企画、レクチャー&トークセッションを展開。SNSを積極的に活用するなど、アーカイブの方法をオルタナティブに模索してきた。
いつしかblanClassは、さまざまな世代のアーティストたちが作品未満の「考え」を試す場になった。そこに示されたものは、完成した答えとしての「作品」ではなく、未解決で不確定でさえあるけれど、確かにあるなにかを発見し、考えるために必要な機会やツールであり、仕掛けのようなものかもしれない。
表現ありきの実験や実践を成立させるためには、その自由を阻むものをできるだけ取り除いた方がよい。もっとも手強い制約は思い込みに違いないのだから、形式とかジャンルとか役割分担なんかを忘却させる企てや、もう一つの選択肢を工夫することが肝心なのだろう。
教えるとか教わるとか学ぶとかの前に、正直さっぱりわからないと思うものの方が多い。歴史に塗り込められた殆どのものがそうなのだから、いま起きたものはなおさらのこと。目の前に現れたなにかに対して躊躇なく対応することが「Next Education」になりうるのでは? と思ったことがあるが、そういう営みは「Discursive」といえるだろうか?
CAMP|Discussions in Contemporary Culture
正直、「ディスカーシブ・プラットホーム」としてどんなことをするのが面白いのか、まだよくわからないので、それを考えるために、CAMPがやりたいと思っていることを書きます。CAMPは、美術館で働いている人と、アートや社会、政治、経済、あるいは生活について、率直に話し合いたいと思っています。そのうえで「ディスカーシブ・プラットホーム」について、美術館の関係者だけでなく、アートに関心のあるさまざまな人と一緒にもう一度考えてみます。時間がかかるかもしれません(たぶん、六本木クロッシング2013は終わってしまうと思います)。効率はよくないし、はっきりとした成果もないかもしれません。それでも、よくわからないことについて、意見を交換したり、話し合ったり、考えたりすることが重要であると、CAMPは考えています。
詳細→ http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/introduction/index.html