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最近の日本のアート事情
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ロンドンでアーティストとして活動している松﨑友哉さんに、ロンドンのアートの現状と外から見た日本のアートの現状を伺い、参加者と一緒に、最近の日本のアート事情について議論します。
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ロンドンの現状については、常に複数の試みがそれぞれの文脈とダイナミズムで起こっていて、それらが時に時代を牽引したり置き去りにされたりしています。したがって一言でこれが今の流れだ、という言い方をしてしまうと短絡的になってしまう恐れがあるので、ジェントリフィケーション、スタジオ不足、都会離れ、アート教育の現状などの背景を軸にロンドンの近況にふれてみようと思っています。
アーティストについて簡単にいうと、マテリアル的趣向と世界観を特徴とした80年代生まれの作家達がいます。彼らに対する関連事項として、ホビーイスト的姿勢やスペキュラティブ・リアリズムなどの話題が挙げられます。
その他で言えば、去年のターナープライズのウィナーであるAssembleなんかは象徴的なのかなと思います。彼らをノミネートしようと思いついたキュレーターの手腕が大きいと感じています。それと関連づけて、昨今のキュレーター事情にも話が広がるかもしれません。
他の特質すべき点として、新しいアート教育機関の出現ということがあり、それはひとえに既存のアートカレッジの商業的姿勢への反発であると考えられます。しかし、従来のアートカレッジが商業的姿勢にならざるをえないということの背景には、先に述べた、ジェントリフィケーション、地価の高騰、スペース不足、ロンドン離れ、アート教育の現状、という負のサイクルが存在しています。
そうしてロンドンを離れて行く人達が、地方にアートのコミュニティを築こうと働きかけているという動きがあります。昨今ではそういった地方の小規模な美術館で野心的なプロジェクトや展覧会が行なわれるようになりました。
ロンドンのアート業界では、様々なことが飽和状態であるということとそろそろ転換期にきているという雰囲気があります。当日は上記の具体例を挙げながら、アート業界のアーティスト以外の人達の役割と重要性について持論を展開できればと考えています。
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<ゲスト>
松﨑友哉(アーティスト)
日時:2016年5月17日(火)19:30〜21:30 ※受付開始は19:00
場所:アウフヘーベン(東京都台東区東上野6-24-8 二美ビル1F)
定員:15人(予約制) 参加費:1,000円
<アクセス>
JR「上野」駅から徒歩12分、東京メトロ銀座線「稲荷町」駅から徒歩6分
https://goo.gl/maps/VbSYY
<予約方法>
http://goo.gl/forms/SNvcllscqB
定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。
【 プロフィール 】
松﨑友哉|Tomoya Matsuzaki
1977年生まれ。2004年にChelsea College of Art and Design MA Fine Artを修了。近年の主な活動に、’Graphics Interchange Format', (Focal Point Gallery, Southend-on-Sea, 2015)、'Endogenous II', (Maria Stenfors, London, 2013)、'The Chameleon's Eye', (キュレーション, Centrum Berlin, 2012)、'Makura', (キュレーション, London, 2011)、'White Deer', (キュレーション, London, 2010)などがある。1997年に渡英し2004年に修士課程修了以来、ロンドンでアーティストとして活動している。絵画を中心とした個人の制作活動を行うかたわら、アートプロジェクトのオーガナイズも手掛ける。
http://www.tomoyamatsuzaki.com
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