TALK: 0429

小田マサノリ×遠藤水城 対談「フィールドワークと表現」

小田マサノリ(a.k.a.イルコモンズ)
遠藤水城(キュレーター)

◎社会運動と文化運動に関して:運動ってなに?
◎フィールドワークに関して:「現場」における闘争と創造の接点は?
◎アートと人類学に関して:人類学の方法論がアートの実践とどのように結びつくのか?

■民族誌家でアナーキストの小田マサノリ(イルコモンズ)とキュレーター遠藤水城が、これまで現場で活動してきた経験をもとに「政治」「人類学」「アート」について、そしてそれにそれぞれの立場からどのように関わっている、あるいはこれから関わっていくのか語り合います。

日時:2008年4月29日(火・祝)19:00〜21:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)

【 プロフィール 】
小田マサノリ(a.k.a.イルコモンズ)|Masanori Oda(a.k.a. illcommonz)
1966年福岡生まれ、元・現代美術家、民族誌家、文筆家、アナーキスト。一橋大学大学院社会学研究科博士課程満期退学、中央大学文学部兼任講師。
<作品>
「日本・現代・美術・沈没」(2000年 表参道NADIFF)「太陽のうらがわ/太郎のはらわた」(2000年 表参道NADIFF) 「ギブピース/ピース ア チャンス」(2001年 横浜トリエンナーレ2001) 「去年、トリエンナーレで」(2002年 横浜赤レンガ倉庫) 「イルコモンズの回顧と展望(仮称)」(2008年 大阪市立近代美術館)
<著述>
「見よ ぼくら 四人称複数イルコモンズの旗」(『現代思想』2003年2月号)「アフリカは僕らに追いつこうとはしていない、僕らの方がアフリカに追いつこうとしている」(『美術手帖』2006年7月号) 「リミックスのやめどころを知る」 (五十嵐太郎監修『リノベーション・スタディーズ』INAX出版 2003年)「死する〜空想のメメント・モリ美術館」『日常を変える!クリエイティヴ・アクション』(フィルムアート社 2006年) 「自然〜ケニア人は自然の風景を見るか?」浜本満・まり子編『人類学のコモンセンス』(学術図書出版社 1994年)など多数。
<ブログ>
「イルコモンズのふた」http://illcomm.exblog.jp/
遠藤水城|Mizuki Endo
キュレーター。アーカス・プロジェクト ディレクター。1975年札幌生まれ。九州大学博士後期課程単位習得満期退学。2001年、福岡市で「都市型アートプロジェクト rhythm」を設立。雑誌発行、実験音楽イベント、展覧会、映画上映会、アートプロジェクト等さまざまな企画を展開。2004年、博多区に誕生した「アートスペース・テトラ」設立の中心的な役割を担う。同年より日本財団APIフェローとしてフィリピンに6ヶ月、インドネシアに5ヶ月滞在し、現代美術の現状を調査。期間中マニラで地元アーティストと共に「Future Prospects Art Space」を設立。2005年、ベルガモ近現代美術館(GAMeC)が主催する若手キュレーターを対象とした国際賞「ロレンツォ・ボナルディ・アート・プライズ」に長谷川祐子の推薦を得て、アジア代表として参加。同賞を受賞。それに伴い2006年同美術館にて「Aesthetics / Dietetics」展(参加作家/小沢剛、高嶺格、ガリー・ロス・パストラナ、乃美希久子)を開催。同年「シンガポール・ビエンナーレ2006」ネットワーキング・キュレイターを務める。2007年、Asian Cultural Council日米芸術交流プログラムの助成により米国に滞在。同年、水戸にオルタナティヴ・スペース「遊戯室」を設立。東京芸術大学非常勤講師。Art Initiative Tokyo(AIT)による教育プログラム「MAD」キュラトリアル・コース講師。共訳書にジェイムズ・クリフォード『ルーツ - 20世紀後期の旅と翻訳』(月曜社)がある。