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TALK: 1206

共同体と“開かれた”アート 〜アートと公共性の関係〜
第二夜:創作/表現活動とパブリック・コード


<ゲスト>
白田秀彰(法学博士)
藤井光(アーティスト)
南嶌宏(美術評論家/キュレーター)
<モデレーター>
Arts and Law(作田知樹)

■Chim↑Pomの「ピカッ」事件、世田谷美術館の横尾忠則展で地元教育委員会が鑑賞中止を決めた事件など、 日本各地でアートと共同体との緊張関係が取りざたされた2008年。
■美術史をひもとけば、かつて公共的な空間に出現したアートの中には、リチャード・セラの『傾いた弧』、クリストや川俣正、クシシュトフ・ヴォディチコの一連のプロジェクトなど、公共空間そのものを作品/プロジェクトの成立に不可欠な場としたものだけでなく、そこから公共空間におけるアート、あるいはアートと公共性をめぐる有意義な論争を導いたものが数多くありました。
■今回のトークイベントの開催は、最近の国内での事件をきっかけにしていますが、その是非を問うたり、社会現象として論評するのが目的ではありません。インターネットの日常化や、いわゆる“新公共管理”の手法が広がりつつある現代において、“アートによって開かれていく公共的な対話”を可能にする基盤をどう創るか? ということを改めて問い直す場となることを希望しています。
■トークは二夜に分けて行われます。まず第一夜では現代社会で活動するアートの作家、企画者として、公共という問題をどう考え、どう関わるか、最前線に身を置く当事者たちの問題意識が浮かび上がります。そして第二夜では、第一夜で浮上した議論を踏まえ、アートに限らず、表現と公共の「コード」の関係について、法学者、アクティビスト、評論家、公共美術館の一員として奮闘してきた方々とともに、現在と地続きの未来に待ち受けている公共的な規制について考えます(予定)。興味をもたれた方は、どちらか一夜のみでも結構ですが、ぜひ両夜を通じて一緒に考えていただければ幸いです。
■当日は会場の参加者も交え、ポジティブでリアリティのある討論を行いたいと思います。アート関係者、愛好者に限らず、現代社会における公共性や倫理について関心をお持ちの方など、様々な来場者をお待ちしています。
作田知樹(Arts and Law)

日時:2008年12月6日(土)19:00〜21:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)

【 プロフィール 】
白田秀彰 | Hideaki Shirata
法学博士。知的財産権法・情報法専攻。法政大学社会学部 准教授、一橋大学法科大学院 非常勤講師、武蔵野美術大学デザイン情報学科非常勤講師。著書に『コピーライトの史的展開』、『インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』がある。社会における様々な規制について関心を持つ。雑誌や自身のサイトなどで、リアルとネットにおける法の位置づけについても積極的に発言している。
http://orion.t.hosei.ac.jp/hideaki/
藤井光|Hikaru Fujii
1976年東京生まれ。フランス国立美術大学ENSADインタラクティヴ研究所卒。パリ第8大学第三期博士課程DEA(芸術・美学)卒。欧州でメディア・アーティストとして活動を始め、現在、行政・法律と芸術の関わりについての制作・研究を行っているほか、市民メディアセンターMediRにて長期ドキュメンタリー制作過程の講師を務めている。
http://www.hikarufujii.com/
南嶌宏|Hiroshi Minamishima
1957年長野県生まれ。美術評論家、キュレーター。女子美術大学芸術学教授。筑波大学卒業。インドを放浪後、いわき市立美術館、広島市現代美術館など創設に参画。1991年より美術評論家、キュレーターとして活躍。 1993年、カルティエ現代美術財団奨学生としてフランス留学。女子美術大学の講師などを経て、2000年より熊本市現代美術館の設立準備に参画。学芸課長、副館長を経て、2004年から2007年まで熊本市現代美術館館長。熊本国際美術展「ATTITUDE」(2002、2007)や「反近代の逆襲−生人形と松本喜三郎」などの展覧会を通し、旧共産主義圏の現代美術やハンセン病患者の芸術作品、見世物細工としての生人形など、これまで光の当たらなかった様々な芸術表現を世に問い続けている。プラハ・トリエンナーレ2008 キュレーター。第53回ヴェネチア・ビエンナーレ(2009)日本館コミッショナー。
Arts and Law|アーツ・アンド・ロー
芸術家の活動に関する法分野(芸術法、Art Law)の研究と情報提供を行う非営利組織。2004年に東京で設立。アーティストの自由な表現活動を励ますパートナーでありたいと考えるボランティアの専門家(主に法律、知的財産関係)が中心となって運営。アートに関連する法律や契約の知識に加え、自らアートの現場に関わり、アーティストの置かれた立場や思考にも精通している専門家が、無料のメールや対面での相談を通じて、相談者の状況に応じた的確な情報を提供している。 情報発信以外にも、文化政策への提言や、アートと社会の関わりやアート関係者同士の横のつながりを作るイベントを行っている。mixiのコミュニティには2600人を超える参加者がある。
http://arts-law.org/