comos-tv+CAMP「絵画TV」
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<スピーカー>
会田誠(美術家)
相馬千秋(フェスティバル/トーキョー プログラム・ディレクター)
池田光弘(画家)
藤井光(アーティスト)
毛利嘉孝(社会学者)
岡﨑乾二郎(造形作家、批評家)
田中功起(アーティスト)
保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
粟田大輔(美術批評)
井上文雄(CAMP)
日時:2013年1月27日(日)13:00-20:30
場所:ギャラリーαM(東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F[地図])
定員:60名(予約不要/先着順) 参加費:無料
Ustreamの配信はこちら: http://www.ustream.tv/channel/comos-tv
<全体テーマ>
絵画の社会性について
絵画はきっと個人的な営みである。スタジオの中で画面に向かい、手を動かして何かしらを描く。感情的な所作で描くものもあれば、構築的にできあがる絵画もあるだろう。いずれにしてもそこには画面と作り手しかない。描かれるモチーフが具体的にあるにせよ、抽象的なものであるにせよ、そこにあるのはまっさらななにかとそれに手を加えるだれかだ。この最低限の二者関係を頼りに、ギャラリーαMで開催されている展覧会(「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」)では「絵画」は「愛」と呼ばれる。愛することは盲目的であり、二者関係のうちに閉じているからこそ絵画制作は一見、社会とは遠いもののように思われる。あるいはぼくらとは無関係なもののように思われる。
しかしかつて印象派が当時の権威であるサロンへの抵抗として現れたように、絵画制作は二者関係の外へと開かれている。個人的な営みが社会的な行為として開かれていくこと、絵画がもつ社会性についてここでは考えてみたいと思う。
田中功起
<タイムテーブル>13:00~13:30 ▶絵画TVについて
田中功起+保坂健二朗
13:30~14:30 ▶会田誠さんに聞く 田中功起+保坂健二朗
テーマ:現実(と絵画)
森美術館で開催中の会田さんの個展を中心に、とくに絵画作品とそこで描かれる/現れている具体的で現実的な対象との関係についてお聞きします。絵画という方法を通して現実/社会がどのように反映され、あるいは取り込まれ、批評され、そこからなにが考えられるのか、会田さんの実践に即して話していただきたいと思っています。
14:30~15:00 ▶休憩+入れ替えセッティング中に少し話す
田中功起+保坂健二朗
15:00~16:00 ▶相馬千秋さんに聞く 粟田大輔+田中功起+保坂健二朗
テーマ:出来事(と絵画)
絵画はスタジオで制作され、内に閉じた個人的なものでしかないように思われがちです。でも果たしてそうなのでしょうか。演劇やパフォーマンス・ベースのアートは直接的に社会へと向かい、対峙しています。例えばここから絵画の社会性を考えるヒントを見つけ出すことはできないでしょうか。明確な社会的テーマをもったF/Tを企画してきた相馬さんに、社会性から遠いと思われている絵画との距離を手がかりにお聞きしてみたいです。
16:00~16:30 ▶休憩+入れ替えセッティング中に少し話す
田中功起+保坂健二朗
16:30~18:00 ▶【座談会】池田光弘+毛利嘉孝+藤井光 ホスト:田中功起+保坂健二朗
テーマ:社会の絵画
絵を描くというのは社会の中でどのような営みなのでしょうか。それはあくまで「美術」というひとつの文化的なジャンルの中で起きていることなのでしょうか。画家が意識的であるかどうかにかかわらず、絵画を描くという行為を社会的な営みとして捉えかえすことはできないのでしょうか。
18:00~18:30 ▶30分のセッティング中に少し話す
田中功起+保坂健二朗
18:30~19:30 ▶岡﨑乾二郎さんに聞く 粟田大輔+田中功起+保坂健二朗
テーマ:絵画の社会性
幅広く批評と実践を行っている岡﨑さんに、歴史を手がかりに社会的な行為、あるいは制度への抵抗としての絵画実践というものがありえるのかについてお聞きしてみたいです。日本ではどうしても絵を描くことはナイーブなものに思われていますが、より構築的な絵画制作/実践がいま現在でも持ちうる社会的な可能性についてお話いただければと思っています。
19:30~20:30 ▶最後に
粟田大輔+井上文雄+田中功起+保坂健二朗
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「comos-tv」について
comos-tvは、同時代のアートに関わるさまざまな人々が番組の内容や構成を手がけるメディアが必要との考えのもと、2011年に立ち上げたアート専門のインターネット放送局です。
http://comos-tv.com/