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ナショナリズムと芸術生産 シリーズ第2回
「展覧会を通して考える」

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<スピーカー>
杉田敦(美術批評)
崔敬華(キュレーター)

■シリーズ第2回目では、スピーカーの企画を含めた、最近の国内外の現代美術展をピックアップし、展覧会がどのようにしてナショナリズムを内包した表象や言説を生み出しているのか、あるいは、ナショナリズムへの批判的なアプローチを試みているかを見てゆきます。

日時:2010年7月20日(火)20:00~22:00 ※受付開始は19:30
会場:荻窪ベルベットサン(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円

定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。(07/20 05:28)

※6月28日に開催を予定していましたが、急遽、延期させていただくことになりました。大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。延期の日程につきましては、改めてご連絡させてください。
2010/06/28 03:17
※日程が決まりました。どうぞよろしくお願いいたします。
2010/07/06 10:13


【 プロフィール 】
杉田敦|Atsushi Sugita
美術批評/オルタナティブ・スペース、art & river bankディレクタ/女子美術大学教授。著書に『メカノ』(青弓社)、『ノード』(青弓社)、『リヒター、グールド、ベルンハル ト』(みすず書房)、『ナノ・ソート――現代美学、あるいは現代美術で考察するということ』(彩流社)など。近著に、『アートで生きる』(美術出版社)がある。
崔敬華|Che Kyongfa
キュレーター。Artist Pension Trust Beijing 共同ディレクター。2001年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ美術史論修士課程修了、2006年ルンド大学マルモ・アート・アカデミー、批評学修了。主な展覧会企画は、「OK Video Festival」(2005/ジャカルタ)、「Mindscapes」(2006/東京)、「Recycled」(2008/オスロ)、「The Demon of Comparisons」(2009/アムステルダム)、「Fog Dossier」(2010/ソウル)。



ナショナリズムと芸術生産
■ナショナリズムは国家の変遷と共に形を変え、様々な文脈と定義を生みだしてきました。現代社会で見られるナショナリズムの一番大きな問題は、国家という共同体で結ばれた「我々」と、その外に存在する「彼ら」を区別し、他者に対する理解や想像力を欠くことから、排他的な傾向を帯びるということです。私たちは皆、生きて行く上で何かしらの帰属意識を必要とするだけに、ナショナリズムは誰にでも存在しうる、急所のようなものです。この危うさを知るためには、国家とはどのような共同体であり、一個人としてどのように向き合うべきかを考える必要があります。
■今回の5回にわたるトークシリーズでは、政治ではなく、芸術生産の領域からナショナリズムについて考えてみようという試みです。芸術の生産、その活動が、様々な力によって形作られるナショナリズムにどのように対峙し、何を発信できるのか。これらの問題を考えるに当たって重要な、国家、アイデンティティー、コミュニティー、そして他者性といった問題を、アーティスト、キュレーター、研究者がそれぞれの活動や研究を軸にとりあげ、参加者と共に考え、議論してゆきます。

崔敬華(キュレーター)