TALK: 0728

「孤立の技術」
~(あまりにも無謀な)シチュアシオニスト的現代建築考


<ゲスト>
藤原徹平(建築家)
<モデレーター>
南後由和(東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍/大阪市立大学都市研究プラザG-COE特別研究員/桑沢デザイン研究所非常勤講師)

■1968年のパリ5月革命の思想的準備をしたとされる、思想家・芸術家の集団・シチュアシオニスト。高度資本主義社会(「スペクタクルの社会」)の到来を予見し、人間の生活の実態が希薄化していくことに抵抗することを過激に宣言した彼らの思想は、以後の欧米の思想家・芸術家に多大な影響を与えた。
■そんな素敵で巨大なシチュアシオニストの思想を媒介として、(無謀にも!?)現代建築の可能性の再定義を試みる。
■(主な筋立て)シチュアシオニストとは何か?/孤立の技術/統一的都市計画/シチュアシオニスト的ケンチクガイド/再びシチュアシオニストとは何か?

日時:2008年7月28日(月)20:00〜22:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)

【 プロフィール 】
藤原徹平|Teppei Fujiwara
1975年横浜生まれ。2001年横浜国立大学大学院修了。大学院時代に10+1 no.21『トウキョウ・リサイクルガイドブック』に参加。2001年より隈研吾建築都市設計事務所勤務(KKAA)。2005年よりKKAA設計室長。事務所勤務の傍ら個人活動もちらほらやる。2008年より横浜国立大学非常勤講師。
KKAAにおける主な担当作品『安養寺阿弥陀如来坐像収蔵施設』、『ONE表参道』、『JR渋谷駅改修』、『北九州戸畑C街区整備事業』、『朝日放送新社屋』、『ブザンソンアートセンター』国際コンペ一等案、『マルセイユ現代美術館』国際コンペ一等案、『ブタペスト駅前市街地再開発』国際コンペ一等案、『ティファニー銀座本店改修(仮称)』、『濱田醤油改修計画』、『成都新津都市計画プロジェクト』他多数。
個人活動としては2007ワタリウム美術館『クマグスの森』展展覧会構成、同人誌nobodyへの映画批評の執筆(2001~)、ときどきアパレルメーカー・Theatre PRODUCTSの建築等コンサルタントを務める。
南後由和|Yoshikazu Nango
1979年大阪府生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍、大阪市立大学都市研究プラザG-COE特別研究員、桑沢デザイン研究所非常勤講師。専攻は社会学、都市・建築論。アンリ・ルフェーヴルやシチュアシオニストの都市論を学びつつ、建築家の有名性やグラフィティ文化など、都市・建築をめぐる有名性/匿名性の位相の研究に従事。