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朝CAMP<8> ポール・ヴァレリー『人と貝殻』
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<ゲスト>
星野太(美学/表象文化論)

■朝CAMPは、通勤や通学前にコーヒーを飲みながら、ゲストが選んだ一冊の「古典」をみんなで気軽に読んでみようという企画です。今回読む本は、ポール・ヴァレリー『人と貝殻』(『ヴァレリー・セレクション(下)』平凡社ライブラリー、2005年所収)です。前半はゲストが関心に沿って発表します。後半はみんなでいろいろ話しましょう。朝のさえた頭で考えるとなにか新しい発見があるかも!

日時:2010年10月1日(金)7:30〜9:00
場所:渋谷周辺のカフェ(参加者にはメールでお伝えします)
定員:6人(要予約) 参加費:無料(飲み物代などは実費)

定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。(08/30 22:51)

【 趣旨 】
1937年に発表された『人と貝殻』は、しばしばヴァレリーのエッセイの最高峰のひとつに数えられる。このエッセイ中の「わたし」の思索は、海辺で拾ったひとつの貝殻を眺めることから始まる。そして、貝殻の構造の幾何学的な分析をはじめたかと思えば、その問いは次第に「誰がこれを作ったのか」というものに移行し、果てには芸術作品の制作と有用性をめぐるスリリングな思弁がわずか数十ページの紙幅の中で次々と繰り出される。本テクストは、自然/芸術の産出について考える上で繰り返し立ち戻るに値する、紛うことなき「古典」である。(文責:星野)

【 プロフィール 】
星野太|Futoshi Hoshino
1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員。専攻は美学、表象文化論。現在は偽ロンギノスの研究を中心に、西洋における美学/修辞学の概念としての「崇高」の系譜学的調査をおこなっている。共訳書にエイドリアン・フォーティー『言葉と建築——語彙体系としてのモダニズム』(鹿島出版会、2006年)、論文に「表象と再現前化——『哲学辞典』におけるベルクソンの「表象」概念再考」(『表象』第3号、2009年)、「パトスに媒介されるイメージ——偽ロンギノス『崇高論』における「パンタシアー」の概念について」(『表象文化論研究』第8号、2009年)など。
http://starfield.petit.cc/

【 今回読む本 】
ポール・ヴァレリー『人と貝殻』
※『ヴァレリー・セレクション(下)』平凡社ライブラリー、2005年所収