TALK: 0330

日本・現代・アニメ(美術)

<ゲスト>
黒瀬陽平(美術家/アニメ評論家/Review House編集員)

■90年代以降から言語化され、現象として認知されはじめた「萌え」は、現在日本のアニメを理解する上で、もっとも重要なキーワードのひとつである。いまや国内で制作され、流通しているアニメの半数以上は「萌えアニメ」であると言えるだろう。
■ゼロ年代以降、異常な早さで独自の表現を獲得してきた「萌えアニメ」は、一方で男性的な欲望を露骨に反映させたものであるとして、「レイプファンタジー」等々といった批判を浴びている。
■今回は「萌えアニメ」の表現技法を、美術批評の言葉で分析することを試みる。それによって、これまで映画批評の言葉でしか語られてこなかったアニメを、人によって描かれた表現として分析し、「萌えアニメ」の表現論を構築するとともに、現在極度に閉塞しつつある日本の美術批評について考える。

日時:2008年3月30日(日)19:00〜21:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)

【 プロフィール 】
黒瀬陽平|Yohei Kurose
1983年高知県生まれ。東京芸術大学大学院先端芸術表現専攻修了。美術家、アニメ評論家、Review House編集員。平面、立体作品を中心に制作。専門は絵画論と、主に2000年以降の「萌えアニメ」についての表現論。08年4月創刊の思想誌『思想地図』(東浩紀・北田暁大 責任編集)にアニメ論を執筆。
http://d.hatena.ne.jp/kaichoo/