TALK: 0604

artistic? research.

<ゲスト>
崔 敬華(キュレーター)
笹口 数(アーティスト) 

■ドゥルーズは、哲学は概念(concept)を創りだす作業であり、芸術は影響(affect)を創りだす作業だといいました。それは共に、科学的、文化的、政治的なシステムによって支えられた「真実」や「理論」に、個として対峙しながら、新しい「知(knowing)」の可能性を提示することだと考えます。
■では、美術において、新しい「知」の創造の可能性とは何であり、また、それはどのようになされうるのでしょうか。このような問題を共に考える場として、今回は「リサーチ」に焦点を置き、いくつかの美術作品を見ながら、アーティストが行うリサーチと、その表現への転化のプロセスについて考えます。


日時:2009年6月4日(木)20:00〜22:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)

【 プロフィール 】
崔 敬華|Che Kyongfa
キュレーター。1977年生まれ、東京在住。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ美術史論修士課程、マルモ・アート・アカデミー、クリティカル・スタディーズ修了。主な企画は、「OK Video Festival」(ジャカルタ/2005)、「Mindscapes」(東京/2006)、「Recycled」(オスロ/2008)、「The Demon of Comparisons」(アムステルダム/2009)。現在、文化の関係性と共存についてグローバルに考察するコラボレーションプロジェクト、Electric Palm Treeや、若手アーティストへの支援を行うArtist Pension Trust Beijingの共同ディレクターを務める。
笹口 数/Kazz Sasaguchi
アーティスト。1962年生まれ、東京在住。チェルシー美術大学ファインアート修士課程修了。これまで、「ハラドキュメンツ8 想影 -in/visible-」(原美術館/2002)、「HERCULES」(レントゲンヴェルケ/2003)、「white」(Zenshi/2007)等の個展の他、「六本木クロッシング」(森美術館/2004)、「ビューティフル・ドリーマー」(北海道立近代美術館/2004)、「南京トリエンナーレ」(南京/2008)をはじめ、数々のグループ展に参加。また、2005年、ソウルのSSamzie Spaceでのレジデンスに参加し、2006年には、長野県南相木ダム下流にある広場にデザインした「ウズマクヒロバ」で、「グッドデザイン賞」を受賞。