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哲学とアート — 映画『哲学への権利』をめぐって
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<ゲスト>
片岡真実(キュレーター)
杉田敦(美術批評)
長谷川祐子(キュレーター)
西山雄二(『哲学への権利』監督)

■前半はドキュメンタリー映画『哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡』の上映(日本語字幕付き)を行います。後半は映画の感想などを伺いつつ、哲学とアートについて考えてみたいと思います。


『哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡』
■哲学への権利について、人文学の未来について、私たちは何を信じることを許されているのか?
■映画『哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡』は、1983年にジャック・デリダやフランソワ・シャトレらがパリに創設した半官半民の研究教育機関「国際哲学コレージュ(CIPH)」をめぐる初のドキュメンタリー映画である。映画は、歴代議長ミシェル・ドゥギー、フランソワ・ヌーデルマン、ブリュノ・クレマン、現副議長ボヤン・マンチェフ、新旧のプログラム・ディレクターであるカトリーヌ・マラブー、フランシスコ・ナイシュタット、ジゼル・ベルクマンへのインタヴューから構成される。この研究教育機関の独創性を例として、本作品では、収益性や効率性が追求される現在のグローバル資本主義下において、哲学や文学、芸術などの人文学的なものの可能性をいかなる現場として構想し実践すればよいのかが問われる。監督・西山雄二が歴代の議長を含む関係者7名へのインタヴューを通じて、大学、人文学、哲学の現在形と未来形を描き出す。
http://rightphilo.blog112.fc2.com/

日時:2010年5月18日(火)18:00〜21:00(上映=18:00〜19:30/ディスカッション=19:45〜21:00)
※受付開始は17:30
会場:ヒルサイドライブラリー(アクセス
定員:40人(予約制) 参加費:1,000円
協力:クラブヒルサイド

定員を超えましたので、予約受付は終了しました。ありがとうございます。(04/17 15:52)

【 プロフィール 】
片岡真実|Mami Kataoka
森美術館チーフ・キュレーター/ヘイワード・ギャラリー国際アソシエイト・キュレーター。1992年から 1997年までニッセイ基礎研究所都市開発部にて文化・芸術プロジェクト担当研究員。芸術文化政策に関する調査研究、官民のアートプロジェクトを担当。 1998年から2002年まで東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーター。2003年1月より森美術館にて現職。2007年〜2009年はヘイワード・ギャラリーの国際キュレーター兼務。
杉田敦|Atsushi Sugita
美術批評/オルタナティブ・スペース、art & river bankディレクタ/女子美術大学教授。著書に『メカノ』(青弓社)、『ノード』(青弓社)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房)、『ナノ・ソート——現代美学、あるいは現代美術で考察するということ』(彩流社)など。近著に、『アートで生きる』(美術出版社)がある。
長谷川祐子|Yuko Hasegawa
東京都現代美術館チーフ・キュレーター/多摩美術大学特任教授。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館研修(ACC奨学金)、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長(1999−2005)、芸術監督(2005−2006)を経て、2006年4月より東京都現代美術館にて現職。国内外で多くのビエンナーレ、展覧会を企画。グッゲンハイム美術館アジア芸術委員、西九龍文化地区公社理事、犬島ハウスプロジェクト・アーティスティック・ディレクター。2010年は第29回サンパウロ・ビエンナーレ コ・キュレーター、第12回ヴェニス建築ビエンナーレ アーティスティック・アドバイザーを務める。近著に『女の子のための現代アート入門:MOTコレクションを中心に』(淡交社) 。
西山雄二|Yuji Nishiyama
1971年生まれ。2006年一橋大学博士課程修了。東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」特任講師を経て、現在、首都大学東京都市教養学部准教授。主な編著に『哲学と大学』(未来社)。主な訳書にジャック・デリダ『条件なき大学』(月曜社)など。映画作品に『哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡』。